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海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

今年の目標『映画を100本観る』を達成した

目標について

mitsuba.hateblo.jp

1月にこんな目標を立てて、異常な頻度で映画館に通いつめた結果、昨日『美しい星』を観て、めでたく100本達成してしまった。ちょうど半年。正直ちょっとペース上げすぎた・・・と思うけれど、とりあえず有言実行できたので嬉しい。

100本の定義は何でもアリで、精神安定のためにしょっちゅう観ている映画以外は、すべてカウントした。同じ映画を何回観ても良しというルールにしたので、100分の7は『美女と野獣』です・・・・。昔観た映画を観返すのもOKとした。

ちなみに100本観てかかった金額は92,400円です。これでも前売り券やレディースデー、会員ポイント、家族にチケ代をおごってもらう、等をフル活用しており、定価で観たのは4,5回くらいしかない。これを安いとみるか、高いとみるか。。。

今後は、映画は引き続き観ていくけれど、ひとまず満足したので、2017年下半期は何か別のことに挑戦したい。

やってみて良かったこと

興味の幅が広がった

まず一番良かったのが、これ。それまではラブロマンスやアニメ、一部のミニシアター系文芸映画ばかり観ていたけど、100本達成にあたって、今まで見向きもしなかったジャンルに敢えて挑戦することにした。

具体的には、アメコミ、サイコスリラー、カンフー、アイドル主演の青春モノといったジャンルを開拓した。特に「キングコング」や「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のような、アメリカンなエンタメ映画の楽しさがわかるようになったのは良かった。新ジャンル開拓は純粋に楽しいので、引き続き掘り下げていきたい。ホラーや任侠モノにも手を出したいし、非英語圏の映画(ボリウッド等)も理解できるようになりたい。それと日本の昔の映画をもっと観ていきたい。


流血や、人が死ぬシーンに耐性が着いた

これは自分でも結構驚いている。前は時代劇のちょっとした血しぶきも苦手なくらいだったのに、観まくっているうちに、いつのまにか克服していた。今はよっぽどグロテスクじゃない限り平気だし、マフィア映画のような、ガンガン人が死んでいく映画でも楽しんで観ている。慣れってすごい。

2017年上半期ベスト/ワースト5

100本観てみて、いろんな意味で記憶に残っている作品を挙げてみた。ベスト5は過去の超名作などを含むと際限がないので、劇場公開された新作だけにした。ワースト5は、Amazonビデオで観られる過去作も含んでいる。

ベスト5(※新作のみ)

  1. 美女と野獣
  2. 牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件※厳密には新作ではないけれど、25年ぶりに上映(しかもVHS以降パッケージ化されていない)ということで、新作扱いとした
  3. LA LA LAND
  4. キングコング 髑髏島の巨神
  5. ネオン・デーモン

正直1〜3位は通常の私の好みの範疇だけれど、4・5位は、この「100本」目標が無かったら絶対に観てなかったはず。全然ジャンルは違うけど、どちらも衝撃を受けた、面白すぎて…。5位は「夜明け告げるルーのうた」とすっごく迷ったけれど、わけのわからない異世界へのトリップ体験をさせてくれたという理由から、今回は「ネオン・デーモン」に軍配を上げた。


ワースト5(※旧作を含む)

  1. 千年の恋 ひかる源氏物語
  2. 20世紀ノスタルジア
  3. 無限の住人
  4. たかが世界の終わり
  5. セッション

1、2位はとにかく狂っていて、よくこんな頭おかしい映画作れたなと感心する。「ひかる源氏」は意味不明すぎて笑いが止まらないので、ヒマでヒマで仕方ない人だけ、Amazonビデオで見てほしい。3、4はとにかくつまらなすぎて、映画館を途中退場しようか迷うほど退屈だった。

鑑賞リスト

以下、100本の内容。

  1. 座頭市
  2. 映画妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!
  3. ブルーに生まれついて
  4. 変態だ
  5. 溺れるナイフ
  6. シネマ歌舞伎 阿古屋
  7. 2つ目の窓
  8. マンハッタン
  9. SUPER FOLK SONG
  10. 沈黙 サイレンス
  11. 細雪
  12. 犬神家の一族
  13. ネオン・デーモン
  14. 劇場版カードキャプターさくら
  15. ロミオ&ジュリエット
  16. 湾生回家
  17. 20世紀ノスタルジア
  18. 僕と世界の方程式
  19. 千年の恋 ひかる源氏物語
  20. クラウド アトラス
  21. 未来を花束にして
  22. グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状
  23. ぐるりのこと。
  24. 王様のためのホログラム
  25. たかが世界の終わり
  26. LA LA LAND
  27. 夢と狂気の王国
  28. 珈琲時光
  29. Seventh Code
  30. ドクター・ストレンジ
  31. セッション
  32. LA LA LAND
  33. ハルチカ
  34. ラビング 愛という名前のふたり
  35. 彼らが本気で編むときは、
  36. At the terrace テラスにて
  37. ヨーヨー・マと旅するシルクロード
  38. 劇場版 SPEC 天
  39. ひるね姫〜知らないワタシの物語〜
  40. お嬢さん
  41. レオン/完全版
  42. モアナと伝説の海
  43. ダラス・バイヤーズクラブ
  44. MERU/メルー
  45. ミッドナイト・イン・パリ
  46. 牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件
  47. ある公爵夫人の生涯
  48. ブラック・スワン
  49. ムーンライト
  50. 乱 4K
  51. アメリ
  52. ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命
  53. キングコング 髑髏島の巨神
  54. 夜は短し歩けよ乙女
  55. 愛のむきだし
  56. T2 トレインスポッティング
  57. GHOST IN THE SHELL IMAX 3D 字幕版
  58. LION/ライオン ~25年目のただいま~
  59. レゴバットマン ザ・ムービー
  60. マーズ・アタック!
  61. ピープル vs ジョージ・ルーカス
  62. ねこあつめの家
  63. メットガラ ドレスをまとった美術館
  64. シン・ゴジラ
  65. ゴッドファーザー
  66. ゴッドファーザー PartⅡ
  67. パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー<永遠の3秒>
  68. 美女と野獣 IMAX 3D 字幕版
  69. 関東無宿
  70. 刺青一代
  71. ゴッドファーザー PartⅢ
  72. 美女と野獣 吹替版
  73. 美女と野獣 IMAX 3D 字幕版
  74. 美女と野獣 TCX DOLBY ATMOS
  75. 無限の住人
  76. イップ・マン 継承
  77. エルミタージュ美術館 美を守る宮殿
  78. カフェ・ソサエティ
  79. ドリームガールズ
  80. 美女と野獣 字幕版
  81. パーソナル・ショッパー
  82. 台北トーリー
  83. アンタッチャブル
  84. 夜空はいつでも最高密度の青色だ
  85. ムーラン・ルージュ
  86. 美女と野獣 字幕版
  87. ヒューゴの不思議な発明
  88. メッセージ
  89. 夜明け告げるルーのうた
  90. サウンド・オブ・ミュージック
  91. 雪之丞変化
  92. SING 日本語吹替版
  93. 俺たちに明日はない
  94. ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
  95. 美女と野獣 IMAX 3D 字幕版
  96. ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
  97. グッバイ、レーニン!
  98. 美女と野獣ジャン・コクトー版)
  99. 美女と野獣クリストフ・ガンズ版)
  100. 美しい星

ジャン・コクトー版『美女と野獣』(1946年)感想と、「物語が100年生き続ける」ということについて

どうもこんにちは。このひと月、映画『美女と野獣』を7回観て、脳の神経がおかしくなったんじゃないかってくらい毎回号泣している、id:mitsuba3です。


ところで本ブログのタイトルは、ジャン・コクトーの詩『耳』から拝借している。最近、不勉強ながら、彼が1946年に『美女と野獣』の実写映画を監督していたことを知った。これまでコクトーの詩や小説・イラストには少しずつ親しんできたものの、映像作品は全く観たことがない。早速DVDを購入した。Amazonで950円だった。

美女と野獣 [DVD]

美女と野獣 [DVD]


とりあえず観てみた


内容としては、ヴィルヌーヴ夫人/ボーモン夫人の原作をほぼ忠実に再現しており、当然ながら、ディズニーのお話とは大きく異なっている。話が逸れるが、原作のベルって三姉妹の末っ子で、わがままで傲慢な姉ふたりにイビられるっていう設定なんだよなあ。ちょっとシンデレラっぽい。

とりあえず感じたのは「稀代の詩人も、映画を撮ると案外凡庸だな…」ということだった。1940年代のモノクロ映画というと、どうしても「カサブランカ」を思い浮かべてしまうけれども、やっぱりあれと比べるのは酷だろうか。

映像的にアヴァンギャルドな部分はなくて、どこかミニチュア感が漂うチープなセットには、映画というより舞台を観ている気分になる。これはやっぱり、コクトーが戯曲やバレエを手がけていたことに由来しているのだろう。


コクトーの演劇的演出


特に演劇的だったのが、野獣の魔法の城の内部のセット。真っ黒な背景のなか、燈籠や階段、暖炉にイス、テーブルが一度に存在する空間設計。そして壁や柱の中に何人も人が入っており、彼らが不気味に動くことで、モノが勝手に動いたり、扉が開閉する仕掛けになっている。

この「ヒト=舞台装置」が、絶妙に気味が悪い「魔法の城」の雰囲気を醸し出している。コクトーなりに苦心して、こういった演出になったのだと思うけれど、やはり「演劇人」らしさを感じる。

野獣の本当の姿


唯一理解に苦しんだのが、ラスト、王子に戻った野獣の姿。実はこの王子が、冒頭でベルに求婚をするイケメンな青年―すなわちディズニー版で言うところの"ガストン"―と同じ顔なのである!(※同一人物ではなく、一人二役)…………えええー!?

青年の名はアヴナン。ガストンよりずっと、勇気があって凛々しい。ベルへの態度も誠実で、むしろ好青年と言ってもいい。アヴナンは、野獣を殺すついでに城の財宝を奪おうと試みるも、突如現れた"魔女"的な存在によって、野獣の姿にされてしまう。同時に、ベルの帰りを待って死にかけていた野獣が、アヴナンと同じ顔のイケメン王子に戻るのだ。

最後にベルは「本当はアヴナンを愛していたが、父の側にいたいので求婚を受け入れられなかった。今は、(アヴナンと)同じように野獣も愛している」と言う。王子も「両親が信仰を怠ったため、罪のない自分が野獣の姿にされたのだ」と、唐突にキリスト教的価値観を持ち出す。そしてめでたしめでたし……うーむ。

コクトー版『美女と野獣』の物語の意味


この結びを好意的に解釈すれば「愛は人を(あくまで表面的に)醜くもするし、美しくもする」ということなのだろう。城に閉じ込められたベルは、野獣の紳士的な態度を受け入れていく。また、自分を醜いと卑下する野獣を、叱咤するようなことも言う。

けれども、野獣が「醜く」、美青年のアヴナンが「美しい」という価値観が、ベルの中で最後まで揺らいでいるようには見えなかった。ラスト、死にかけの野獣の元にベルが戻ってくるまでは良かったのに、最後の最後にルックス重視とも取れるセリフがベルから出てきたことに、正直言って萎えた。いくらジャン・コクトーとはいえ、時代の限界と言うべき落胆を感じざるを得ない。とても残念で、かつ興味深いラストである。

物語は生きて、進化している


実写ディズニー版が唱えるのは、言うまでもなく「表面的な部分を超え、物事の本質や深い部分をいかに感じ取れるかが大切」というシンプルかつ重いメッセージだ。90年代のアニメ版を通過点として、その主張はより輝きを増している。コクトー版から70年を経て、ここにたどり着いたのだとしたらーーーいや、原作が書かれた18世紀末から今日まで、『美女と野獣』という物語そのものが、ずっと進化を続けているのだとしたら。

私がディズニー実写版で泣いてしまうのは、この「物語という生命」について、極めてメタな自己言及がなされている、と感じるからだ。例えば、エンドロールでセリーヌ・ディオンが歌う「How Does A Moment Last Forever」は、このような歌い出しだ。

How does a moment last forever? 一瞬を永遠にするには?
How can a story never die? 物語を続けていくためには?
It is love we must hold onto それは愛を離さぬこと
Never easy, but we try 決して簡単ではないけれど、努力して


時代は動いていて、物語は続いていく。ディズニーの制作陣はそのことを、確信犯的にやってのけている。俺たちが物語を続けていくんだ、という宣言のようなものに触れて、自然と涙が出てきてしまう。この歌は、”美女と野獣”の歌であると同時に、ディズニーという夢想家集団(=イマジニア)の決意表明でもあるのだろう。


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あーーーー、8回目、観たくなってきた……。

日記を書けなくなっている

書きたいことはたくさんあって、相変わらず観まくっている映画の感想とか、実家のテレビをインターネットに繋いだこととか、仕事の愚痴、いろいろある。あるんだけれど、パソコンの前で広い画面のエディタと向き合うことが、最近ますますつらくなってきた。人生浮き沈みはあるものだけど、今は確実に沈んでいる、ということだけとりあえず書いておく。鍵付きのTwitterは更新しまくっているくせに。


書くだけではなくて、読むのもダメになってきた。2月頃『すばる』に載った山崎ナオコーラさんの新作、雑誌で読む前に単行本になってしまいそうだし、Kindleセールで買った『蜜蜂と遠雷』はKindleアプリの起動すらできていない。本を買うのは控えているけど、それでも積ん読は20冊を越えている。その中の一つの『20世紀イギリス短編選』を手にとってパラパラとめくってみた。ものによっては読めたり、読めなかったりだった。この本に出てくる小説家はジーン・リース以外だれもわからないけど、どの作品も、さみしそうな人ばかりが出てくる。


相変わらず酒は断っている。Instagramに流れる週末のビール画像を見ても特に何も感じない。


20世紀イギリス短篇選〈上〉 (岩波文庫)

20世紀イギリス短篇選〈上〉 (岩波文庫)

20世紀イギリス短篇選 (下) (岩波文庫)

20世紀イギリス短篇選 (下) (岩波文庫)

禁酒して4週間経った

様々なやんごとなき事情で最近体調を崩していて、食欲が落ち、体重も減った。この機会にお酒も断ってみようと思い立ち、禁酒というか断酒というか、そんな感じで過ごしてちょうど4週間が経った。

禁断症状はほとんどなくて、この間GWに天気が良かった日に「あー今ビール飲んだら気持ちいだろうな〜」と思ったくらい。

その他二度ほど、食事中に隣の人が飲んでるところに同席したけど、ご飯は食べつつも、ノンアルコールを貫くことに成功した。正直、自分でもスッと飲む気がなくなって驚いている。


そもそもそんなにお酒強くないのに、すぐ楽しくなっちゃって年に1、2回は盛大な失敗をしてしまうタイプなので、これを機に飲酒量を減らしていければいいな。


↓欲しい(家で着たい)
blog.sushi.money

フランス語版『美女と野獣』

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ずーーーっと英語版のサントラを聞いていて、ふと、フランス語ではどういう歌になっているんだろうと調べたら、ご丁寧にDisney Franceが一通りYouTubeにアップしてくれていた。神。

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最高かよ。


フランス語版のベルは、エマ・ワトソンの地声より甘くて、チャーミングな感じ。

元は英語のミュージカルとはいえ、フランスが舞台のお話なので、やっぱりベルが「au revoir」とか「ça va?」とか言ってくれるとテンション上がる。

ああーーー、フランス語版の本編も観てみたいなあ。円盤を輸入すれば観られるのかなあ?



日本語版のベルの声はちょっとロリっぽくて、野獣も綺麗すぎるイケボだったので、自分にはあまり合わなかった。

それに比べてガストンは、どの国もカッコいい声のキャストだなあ。


日本オリジナルのアカペラアレンジ Be Our Guest はとても良い!!!のに、あくまで宣伝用素材の扱いなのか、iTunesに無くて残念。


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実写『美女と野獣』の物語と楽曲の構成について整理してみた

※例によってネタバレを含むので、未見の方は注意です!




映画『美女と野獣』、本日4回目を鑑賞してきた…(バカ)
TCXドルビーアトモス初体験だったんだけどめっちゃ音良くてビックリした。
初めて号泣せずに落ち着いて観られた!!!


2回目からうすうす気付いていたけど…
この映画、映像や歌だけでなく、物語構成もすばらしく綺麗にできている。


というのも、登場人物(主にベルと野獣)の行動や感情を、
歌を軸にして対比させる構造になっていることに気が付いた。
特にアニメ版から追加された3曲によって、その対比がより明確になっていると思う。


具体的には、ベルと野獣が出会う前半と、ベルと野獣が心を寄せ合って結ばれる後半。
このふたつに物語は大きく分けられる!
そして、華麗なエンディングとスタッフロールによって、見事な帰結がなされるのである。


ということで、その骨組みを起こしてみた。


ちょっと見づらいんだけど、、上から下に時間が流れ、前半・後半で物語が反転してゆく。
セルの色が一致しているところ、歌い手やアレンジを変えて、同じ曲が繰り返されている...!!!
それ以外にも、ベルや野獣の行動・発言の変化が対になっていたり。
本当に凝っている。
(万が一、時系列が間違っていたらゴメンナサイ)


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サウンドトラックも最高なので買いましょう。
デラックス版にはミュージカル部分以外の曲も入ってるよ!!!

実写『美女と野獣』3回見て3回号泣した、永遠の愛を知るということ

(※ちょっとネタバレ有りなので、これから見る人は注意です)



先週末公開されて、IMAX 3D字幕→2D吹き替え→IMAX 3D字幕、と3度鑑賞。


もう一体、何がどうなっているのか・・・
3回とも嗚咽が止まらず号泣してしまった。
特にIMAX 3Dの迫力が凄まじく、涙でぐちゃぐちゃになって大変なことに...。


個人的にはダントツで字幕派だったけれど、吹き替えもよくできていた。
特にLGBTの要素を吹き込まれた、ル・フウの声を演じる藤井隆さんが素晴らしかった。


主役のエマ・ワトソンの演技・美貌も国宝もの。
この映画でハーマイオニーを軽くK点越えしているし、
彼女のおかげで後世に残る映画になっているのではないか。

歌も素晴らしいけれど、個人的にダントツ好きなのが、
野獣に図書室に入れてもらって感激するシーン。
本当に本と物語が好きな人がする顔をしている...。
彼女は真のインテリだと感じた。



・・・というように、色々凄いところがありすぎる。


綺麗な映像と、アラン・メンケンの(新曲含む!)素晴らしい音楽
個性があって現代的なキャラクター、そういった要素全てが絡み合って、畳み掛けてくる。
ディズニーに本気でタコ殴りにされる映画。本当にすごい。



自分は単純な人間なので、「永遠の愛」に弱い。


これまで前が見えなくなるほど号泣した映画って、
風と共に去りぬ』とか『カサブランカ』、『博士と彼女のセオリー』とかで、
単なるラブロマンスを越えた「永遠」を感じる瞬間に立ち会うと、心から感動してしまう。


今回、アニメ版に加えて書き下ろされた曲に「Evermore(日本語タイトル:ひそかな夢」という歌がある。
これは野獣が、ベルを愛することを知ったが故に、彼女を自由の身にし、父親の元に帰したあと、その孤独と愛について歌うバラードだ。
そのサビの歌詞がこれ。

Now I know she'll never leave me
Even as she runs away


たとえ愛する人といつも一緒にいなくても、離れてても、
心の中でその人はずっと生きている。
その人の不在さえも受け入れることが愛なんだ、という普遍のメッセージ。


そしてここからがさらにすごい。
クライマックス、ベルが野獣に「I love you」と告げ、
野獣が人間の王子の姿に戻り、キスをするシーン。
アニメ版だと、ここに以下のようなセリフが入る。

王子:「Belle, it's me!」
ベル:(訝しげに王子の髪を撫で、瞳をしばらく見つめてから)
「....it is you!」


このセリフが、なんと実写版では存在しなかった!!!


たった数秒。二人の人間の役者が見つめ合い、キスをする。
それだけなのに、ベルと野獣が心から愛し合っていることが、
スクリーンから溢れる光のように、観客の胸になだれこんでくる。
何度見ても、そこで、私は涙せずにはいられない。


この世界に、永遠の愛は存在すると感じられる。

うん、きっと、本当に存在している。



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長い映画を観るということ

一週間かけて、『ゴッドファーザー』3部作を観終わった。


一般的に言われているように、2や3も決して悪くはないと思うけど、やっぱり第1作が神懸っているように思う。ネットを見ると『カラマーゾフの兄弟』が下敷きになっているようだけれど*1、自分は新約聖書の放蕩息子の話を思い出した。


マーロン・ブランドのドン・コルレオーネが父=神で、アル・パチーノ演じるマイケルが罪人。兄から弟への嫉妬という要素もある。



それで、本筋とは関係ないけれど、PartⅡで"INTERMISSION"のテロップが流れた時、こういうのって久しぶりだなあと、うれしくなった。たぶん、定期的に観てる「風と共に去りぬ」以来かな?(邦画だと、ついこの間「愛のむきだし」を観たけど、あれはちょっと規格外だから別か。)


今、休日に映画館をはしごして2本3本観たりしてるけど、我ながらせわしないな、と思う。昔、3時間も4時間もあるような重厚な映画を観ていた人たちは、どういう気持ちで映画館に行っていたのかな、とふと考えてしまう。


現代だと、歌舞伎やオペラみたいに、週末のちょっとしたビッグイベントみたいな感じだったんじゃないかな。インターミッションの間にロビーで一杯ひっかけて、ラストの展開について語り合ったりとか。


そういえば、江國香織版の『冷静と情熱のあいだ』の冒頭で、ミラノの二組のカップルが映画を鑑賞したあと、パスタとワインを食しながらアレコレ感想を話し合う、という場面があったのを思い出す。余裕があっていい。


映画って、もともとはきっと、そういう存在だったんじゃないだろうか。


平日に仕事が終わって眠る前、布団の中でiPadを手にAmazonプライムビデオを観ながら、そんなことを考えた。
(でも、よく考えたら、今でも大半の人にとっては「ビッグイベント」で、私がおかしいだけかもしれない・・・)



画像は関係なくて、『シン・ゴジラ』の泉ちゃんのセリフ「出世は男の本懐だ」のあとの一言です。「燃え」じゃなくて「萌え」だったんですよ。そんな泉ちゃんに萌えだね!!!



冷静と情熱のあいだ―Rosso (角川文庫)

冷静と情熱のあいだ―Rosso (角川文庫)

理想の死に方


ゴッドファーザー」を観た。



私の母親はこの映画が好きで、小さい頃に家で流れていたのをチラチラ観た記憶があるけれど、きちんとストーリーを追って観たことはなかった。(血が流れたり、おっぱいが出たりするシーンもあるのに、どうやって観ていたんだろう?)


いま、ひとりの大人として観てみると、ややテンポが悪いなーと感じながらも、現代映画の基本的な作りが、ほぼ完成しきっていることに驚く。1972年の映画だけど、90年代末公開です、と言われても信じてしまいそう。


私が小学生くらいの頃、母はよく「ドン・コルレオーネのように、孫と遊びながら死にたいの」と言っていた。正直、孫と一緒とは言っても、暑さの中、発作で倒れるのはあんまり幸福そうには見えない。でも母のその言葉を聞いてから、しばしば理想の死に方について考えながら生きてきた。


(観てないけど)Part3でオペラ鑑賞中に毒入りカンノーリで殺されるのだって、快楽の絶頂のタイミングとは言え、結局は苦しみ悶えるわけだから、遠慮したいなあ。


ミサイルが落ちてきて死ぬときは、即死なのか、それとも痛みはあるのかとか、そういうことを薄ぼんやりと考えた週末だった。

近況と、最近観たやつ(LION、GHOST IN THE SHELL等)

もう数見すぎてわけわからないことになっている。

仕事と家事以外のほとんどの時間を映画に費やしてる。

特に先週は、観るもの多くて大変でしたわ。


手帳に鑑賞メモを逐一書いているんだけど、
こっちの日記に書ききれないのでとりあえず雑コメントだけして、
良かったものについては気が向いたら追記する。


愛のむきだし
長え〜〜〜でも面白かった。
西島隆弘満島ひかりも良いけど、個人的には安藤サクラさんの演技力に圧倒された。

T2 トレインスポッティング
諸々の事情によりもんにょり。唯一ダイアンで泣いた

LION ライオン 25年目のただいま
前半完全にスラドで、ラストわかってるのに泣けてくる。
良いもん見せてもらいました

ゴースト・イン・ザ・シェル
IMAX 3D SUGEEE
バカだから吹き替えでもう一回見たいかも

レゴバットマン ザ・ムービー
バットマンていうか初DCがこれでいいんですかね?笑ったわー

マーズ・アタック!
ナタリー・ポートマン可愛い

ピープルvsジョージ・ルーカス
アメリカのオタクって元気良くてイイよね

メットガラ ドレスをまとった美術館
最高。美術館ドキュメンタリーものにハズレ無し。

ねこあつめの家
にゃ〜ん



今月に入って、2017年の鑑賞本数は60本超えております。こりゃすぐ100行っちゃうな。

4月後半〜5月頭にかけてはペース下げて他のことをしたい。


とか言っていたら追悼 鈴木清順企画なるものを発見してしまい、
GWの映画の予定がダダ崩れして困った。


ツィゴイネルワイゼンはまあマストとして、陽炎座夢二、両方行けるかなあ。

スクリーンで若い頃の加賀まりこを拝みたいので陽炎座かな、と思うけど(出番一瞬だけど)
坂東玉三郎がいるから夢二も捨てがたいんだよなあ。


っていうか先月、鈴木清順の訃報を聞いて大正ロマン三部作のブルーレイBOX買ったばっかりなんすけども・・・でもまあいつか買おうと思ってたし、いいんですけどね。


それにしても忙しいわ〜〜〜