海の響きを懐かしむ

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【一日一XEP 1】0107: User Mood

XEP-0107: User Mood

【関連資料】
1)XEP-0060: Publish-Subscribe
2)XEP-0163: Personal Eventing Protocol
3)Wireless Village - Wikipedia, the free encyclopedia

【要旨】
本XEPでは、ユーザの「mood」に関する情報を取得するための拡張メカニズムについて定義している。「mood」とは、うれしい、かなしい、幸せ、怒り・・といった個人の感情(affect, emotion)を指す。


【プロトコルフォーマット】

実際にXML文の中でmoodを伝えるには、 エレメントを、1)のや2)のエレメントの中に入れる。の中にいれてはならない。その理由として、

「mood」と「presence」は別物である

という思想がある。具体例として 2.2 Pubsub Transportに以下のような記述がある。

Mood information SHOULD be communicated and transported by means of the Publish-Subscribe [1] subset specified in Personal Eventing Protocol [2]. Because mood information is not pure presence information and can change independently of the user's availability, it SHOULD NOT be provided as an extension to .

「mood」は1)や2)などの手順に乗っ取って伝達されなければいけない。なぜなら、
1)「mood」は純粋な(ユーザその人の)presence情報そのものではない
2)「mood」はユーザのavailability(目に見える状態?)とは別に変化することもありうる
からである。

<以下考察>
これはつまり、「目に見えているユーザの状態/挙動」と「その人が何を思いどんな感情を抱いているか」は別の自称であるということを言っていると思う。当たり前だが、ニコニコした顔の人がいつも機嫌が良いとは限らない。この場合、

ニコニコしている=presence
実際はイライラしている=mood

となり、本当は愛想笑いをしているかもしれないのにpresenceをmoodと同一視して伝えてしまうべきでない、とここでは言っているのではないだろうか。


【伝えられるmoodの種類】

3. Mood Valuesでは、本XEPで伝えることができるmoodタグの種類が記されている。


【応用例:モバイルIM】

本XEPの応用例として、携帯端末から利用できるIMサービス:The Wireless Village(IMPS)がある(3)。これはユーザのふるまいをナンバリングし、「StatusMood」情報だけを携帯端末同士でやりとりするという構想である。



【国際化に向けての動き】

既存XMLといったエレメントは、生身の人間のpresenceを伝えるのには適していない。xml:langを用いる場合、その文章のローカライズを行うか、もしくはmoodを表すのにより視覚的な方法を考える必要がある。

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感想

まずmoodとpresenceは異なるという定義をはっきり述べていたのは参考になった。自分の中で探求していきたいものが、moodなのかpresenceなのかはもっと考えて自分なりの定義を持つべき。またThe Wireless Villageについては知らなかったが、現在のtwitterにかなり近いと思った。各人がPCやモバイル端末を持っていて、それぞれ思うがままにtweetをするのが現在のtwitterだが、これらにmoodというノンバーバルな情報を載せていかに伝えるかが課題だと思った。

しかし、moodの種類をたくさん定義し提供しているのはよいが、それを実際にどう検出するかについての言及が皆無だった。やはりセンサを使うなどして、ユーザの情報をうまく検知し、それをインターネットで共有する、というところではまだまだ発展途上だと強く感じた。しかしこれは2008年のものなので、これをさらに拡張しようとしたり参照しているXEPはある気がするので、明日はそれらにサーベイをかけてみる。