海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

宇宙船地球号操縦マニュアル

宇宙船地球号操縦マニュアル (ちくま学芸文庫)

宇宙船地球号操縦マニュアル (ちくま学芸文庫)

核となる要素のみメモ。しかしこの本、大学受験期にいちど目を通しているはずなのに全く頭に入っていなかったのがすごい。ある程度経験積んで、考えながら読まないとこういう本読んだところで身にならないことを実感する。

包括的<ー>専門的

 20世紀の総力戦による、大海賊たちによる支配の終わり&&
 科学の進歩による、目に見えないもの(meta-physical)の世界へのパラダイムシフト
→工業化によるオートメーション
→従来のスペシャリスト(専門家)がコンピュータに取って代わる
→専門分化の限界
→人間は本来の包括的なヴィジョンを取り戻すべき


physical(物質的)<ー>meta-physical(超物質的)

現在の消費というシステム(排他的な階級闘争のイデオロギー)により、資源は枯渇するものという誤解が生じている。この階級闘争、権力が取り払われれば資源は十分にあることを科学は示している。そのためには現実的な経済システムが必要である。


シナジー:システム全体の振る舞い

包括的な把握 = (N^2-N)/2

全体システム[抽]の適切な定義→細分化[具](バイセクション)
ex)[抽]宇宙→[具]マクロコズム|ミクロコズム


富の定義:

富とは私たちがある数の人間のために具体的に準備できた未来の日数

つまり富とは不可逆的で未来に向かって作用する。富とは、一般原理の利用を私たちが物質的に(physicalに)どこまで有効に組織化、秩序化できたか、ということ。


また、大学の図書館で借りた以下の本が参考になった。前者はフラーの回顧展のカタログで、後者は講演集。どちらも写真と図が多くてヴィジュアル的にも見ていて面白い。

Your Private Sky: R. Buckminster Fuller : The Art of Design Science

Your Private Sky: R. Buckminster Fuller : The Art of Design Science

  • 作者: R. Buckminster Fuller,Joachim Krausse,Claude Lichtenstein,Museum Fur Gestaltung Zurich
  • 出版社/メーカー: Lars Muller Publishers
  • 発売日: 2001
  • メディア: ハードカバー
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宇宙エコロジー―バックミンスター・フラーの直観と美

宇宙エコロジー―バックミンスター・フラーの直観と美


【読後の雑感】
フラー凄い。同時にちょっとどこか懐かしい。そして著作の日本語訳されてなさっぷりに泣いた。「Synagetics」は読まないとまずい気がする。英語がんばる。

あと、「日用品の文化誌」に出てきたWhole Earth Catalogはフラーとも深い関わりがある、というかフラーの思想をもとに作られたカタログであることを知った。

本書の解説を読むと、フラーがいかに生前苦労して借金したりしてダイマクション・ハウスやジオデシック・ドームの開発をしていたかがわかる。(ほぼ)たったひとりで新しい価値観を生み出して、それをあきらめないで世に広めようとする努力は計り知れない。そしてその思想が、彼の冒頭の言葉にもあるように、きちんと未来を予測しているからなお凄い。フラー研究はもう少し続けるつもり。