海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

好きかもしれない人にはおすすめの本訊けばいいのかもね

人にお勧めされた本は興味が無くても頭の角に名前をとどめておく。尊敬する人、大事な人がお勧めしていたものであれば他の読書を中断してでも読みたい。こういうのはスピード、鮮度がある意味大事だと思う。本との出会いは一期一会だし、生身の人間によって引き起こされるそれはAmazonのレコメンドよりも強い。当たり前だけど。

回転ドアは、順番に (ちくま文庫)

回転ドアは、順番に (ちくま文庫)


世界音痴

世界音痴

穂村弘さんは、「サバンナの〜」の最もおそらく有名なその句しか知らなかった。本屋でその名前を見つけて偶然買った前者のほうは、ジンジャエールみたいにさわやかで苦い、品のある小品という感じ。お勧めされた「世界音痴」はとにかく”共感”できる。そして私や大多数の人が二十歳を過ぎて忘れてしまった、世界に対するぎこちなさやある種の自然な不自然さを、この人はずっと持っている。言葉であらわしている。ただただそれがすごいと思った。

停電の夜に (新潮文庫)

停電の夜に (新潮文庫)

友人が読んでいて、興味を持ったので読んでみた。繊細でひたひたと心に迫る筆致。久しぶりにいい小説を読んだと思えた。自分が今、暮らしや生活といったキーワードにちょうど興味を持っていることもあって、一見地味な人々の普通の生活をとても楽しんで読んだ。わたしはどこかで見た、「ひとびとの暮らしや人生の底に流れる河の水を汲み上げる〜」というような表現が非常に好きなのだけど、まさにそんな感じ。あと、収録されているどの短編も、最後の1パラグラフが素晴らしい。きれいにすとんと落としてくれる。

存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)

存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)

いろいろ考えたけど一言。共産主義は赤く、カラスの血は黄色い。映画が有名らしいけど、んー、今観なくてもいいかも。