海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

しあわせの理由

しあわせの理由 (ハヤカワ文庫SF)

しあわせの理由 (ハヤカワ文庫SF)


イーガンって、こんなに人情味に溢れたせつない物語も書けるんだ、というのが率直な感想。ヒューマニズムを取り上げた物語は「ひとりっ子」にもあったけれど、それよりも前向きな、読後に力がわいてくるようなお話が多かった気がする。「ボーダー・ガード」「血を分けた姉妹」が、特に良かった。イーガンは、読んでいると、普段全く使っていない、左側の後ろの脳あたりの神経に血がグワーっと通う感じがして、その感覚がとても好き。

蒸し暑くなってくると、ハードなSFが読みたくなる。