海の響きを懐かしむ

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持て・成す

もてなす悦び展 | 三菱一号館美術館


一年前と全く同じ挑戦をして失敗する、という経験を最近繰り返している。一年間なにやってきたんだろうなと落ち込んだりもする。正直投げ出したいなあと、甘っちょろくも感じたりする。


そんな中、かねてから行きたいと思っていた「もてなす悦び展」を観に行った。最初のフロアに、朝顔をイメージしたガラスのお皿やワイングラスが置いてあった。毎朝咲く朝顔は再生を象徴するらしい。透き通る朝の日差しのようなガラスの食器たちはとても美しくて、久方ぶりに、朝顔を育ててみようかなと思った。


それから「もてなし」と「暮し」はある意味対極だな、と感じた。ハレとケ、外と内、男と女。大量消費社会の幕開けとしてのジャポニズム食器はうっとりするほどのものばかりだったけど、それらを使って生活している人々の顔がどうしても見えなかったのが少し残念だった。食器より、絹の着物や靴の、擦り傷や色あせみたいな、着倒された風合いのほうが遥かに想像力が刺激された。


三菱一号館美術館は、都会のど真ん中にあるとは思えないくらい、静謐で穏やかな場所だった。明日からまた、生まれ変われたらいいな。

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