海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

トレインスポッティング/マイノリティ・リポート


一年に2回くらい、大学の図書館から映画を借りるブームがくる。延滞さえしなければ結構な数をタダで観られるのはホントに良い。

で、まずTrainspottingを観た。音楽がやっぱりいい。高校生のとき、私はrockin' onに洋邦ともにどっぷり浸かってたロック少女(笑)だった。ある時TSUTAYAからUNDERWORLDのベストを借りてBorn Slippyを聴いたのだけど、良さがまったくわからなかったのだ。当時大好きだったブンブン、New Orderなどのテクノ路線のバンドが持っているような、わかりやすいサビのある曲じゃなかったから。いや、正直に言ってこれを観るまで全然わかってなかった。Two Months Offのほうがよっぽどクールと思っていた。

でも最後の5分を観てそれが変わった。ラストのために他の90分弱があるとさえ思えた。曲とのシンクロ率が半端なくそれがカッコいいのだ。全体の印象的には「恋する惑星」にとても似てた。主人公一人にフォーカスを当てすぎずに、パラレルに「日常」を描いている感じに、同時代感を感じた。あれもフェイ・ウォンの歌のためだけにあると思っているし。(こっちはエンドではなく劇中歌だったけど)


で、次にマイノリティ・リポート。これもやっと観た。

基本的にオーバーテクノロジな未来を描きつつも、実にハリウッド的な安心できる終わり方。久々のスピルバーグ作品で楽しめました。息つく暇もないハラハラの展開(笑)だったし。ykさんがblogで書いているみたいに、高度な技術が使われる背景が哀しくて目も当てられないところもいくつか。個人的には、ハッカーが経営する、VRであなたの希望をなんでも実現!みたいなお店のシーンが、なんとも痛々しくてアッチャッチャー、だった。あとはデパートのシーンでMoon Riverが流れたときは、「ティファニーで朝食を」の万引きのシーンを思い出さざるを得なかったな。それと「欠陥はシステムではなく人間にある」て台詞もグッときた。あとは随所に織り込まれた、いかにもアメコミな演出は、意図したものかわからなくて結構笑えた。


そういや、どちらも「未来を選択する」ということがテーマになってはいたけど、それ自体に強烈なメッセージはなかったように思う。そんな説教臭い感じじゃなくて、そういう選択をせざるを得ない時代背景、前者なら不況のなかの冴えない日常、後者は技術が成熟しきった世界をどう生き延びましょうか、みたいなプロセスの部分が共感できる気がした。