海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

河の流れはとまらない

やっぱり四大悲劇の中ではリア王がいちばんおもしろい気がする。たぶん、これは役割の物語なのだ。人はみな役者で、何かを演じて生きている。でも何かのきっかけで、役割すなわち関係が失われると、人(男)は狂い、人(女)は鬼になる。関係の河の決壊は、家庭というミクロな場所から国家という大きなところまで広がって、後者は登場人物の死の連続という大悲劇を招く、そういう話かなと。そして最後の出口、すなわちすべてを受け入れる海として道化(=役者を演じる役者)がセットされている。この世という劇場で、計算された役者として生きる、そう思うと結構深い気がするなあ。そして日本人でこういうことをわかりやすく書いてる人は、たぶん向田邦子とかのような。ついでにNHKでやってる胡桃の部屋もけっこうおもしろい。


逆にもっとも難解なのがハムレットで、読みながら思考停止してしまう。たぶん登場人物の心理描写がすっとばされていて、悪者も決まっているから。役割が変わらないのに、行動だけが変わっていく。その難しさ故に、人々は惹きつけられるのだろうか?オフィーリアの配置も、謎がおおい。


オセローは、デズデモーナが本当に彼を愛し、節操を守っていたのかが、疑問である。

マクベスは高校時代に好きだった。たぶんわかりやすい話なんだと思う。