海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

抱いて手放してまた抱きました

エッセイというジャンルにはまっていて、その価値を改めて自分の中で見直している。

今まで本を読むといえば、一般的な(教養?の)本や小説、それに詩や短歌が多かった。でも本当に面白いエッセイは、その人が生活のどの部分に心を遣っているのか・機微になっているかわかるし、まるで度が強くてやたら正確な虫眼鏡をのぞいているみたいだ。変に哲学的だったり人生を語ろうとする文章よりも、どこでどうして、なに食べて、こんなことに怒ってよろこんだ、そんな詳細な記述の方が面白い。日々の行動やふとした思索のなかに、そっとエスプリを忍ばせて、かつ読み物として耐えうるものに仕立てるのは、きっととても難しい。そういえば徒然草枕草子とかちゃんと読んだことないけど、きっと同じような感じなんだろうな。

そういえばこのblogは完全に自分のメモをまとまった文としてまとめて整理しておいておく場所で、読み物として洗練させようなんて全然考えていなかった。(強いて言えばそのパワーは論文に注ぎたいなと思っていた。)

卒論を書いていて、もっと読み手のことを意識しなければ、と強く思う。周りの人々や未来の読者に、このやり方は妥当だと思ってもらうため、対話するように言葉を重ねたり崩したりしていきたい。そのために足りないのは、自分の書いたものをもっともっと批判的にみる目だと思う。基本的に私は自分大好きで、甘いところがあるから、なおさらだ。


巴里の空の下オムレツのにおいは流れる

巴里の空の下オムレツのにおいは流れる


東京の空の下オムレツのにおいは流れる

東京の空の下オムレツのにおいは流れる


父の詫び状 <新装版> (文春文庫)

父の詫び状 <新装版> (文春文庫)