海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

点と線

1492 西欧文明の世界支配 (ちくま学芸文庫)

1492 西欧文明の世界支配 (ちくま学芸文庫)

高校のとき、唯一成績が良かったのは世界史A/Bと倫理だった。山川用語集の重要度ごとに色分けしたマインドマップのようなものを書いて、その隙間に資料集に載った絵や名画、彫刻なんかをひたすら模写してノートを作っていた。革命や戦争みたいなとても大きな事件に影響を与えたり与えられたりしながら生きていた、名前の出てこない人々の生活を思うことが好きだった。それから、流れて覚えろとしか言わない予備校の先生よりも、教科書の範囲を飛び出して関連する映画や漫画を参照してオリジナルのプリントを作ってくれる高校の先生の授業も、歴史を学ぶ魅力を教えてくれた(3人しかいない補講でひたすら戦艦ポチョムキンをみた金曜日の冬)

ひとつひとつの出来事が点にしか見えなくても、そのうしろは必ず線でつながっていて、最終的に人とモノのダイナミックな動きがある。この本でアタリさんは、地球上のあらゆる空間を行き来して「その時の」ごく小さな歴史的事実の連なりを、感情的な部分を排してストイックに書いている。それから、ユダヤ人という人たちにいっそう興味を持った。ユダヤ人とヴァイキングの歴史はそのうち必ず掘り下げて勉強してみたい。(ヴァイキングは、フラーが、世界を影で操っていたのは海賊だ、みたいなことを書いていたから。)