海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

読んだ本など

10月あたりから読んだ本、忘れかけてるのでメモ。


坊っちゃん

はじめて読んだ。優れた音楽はイントロが鳴った瞬間に持っていかれるように、良い小説は書き出し(あと終わり)がよいんだな、「舞姫」しかり、「夏への扉」しかり。面白かった。それから偶然にも先日、坊っちゃんのミュージカルを観る機会もあったんだけど、こちらは家族連れやお年寄りがメインターゲットのせいか、う〜んなんともかんとも、だった。


・友情

「潮騒」を読んだ時と同じ気持ちになった。つまり、恋愛を賛美する心はこれでもかと伝わってくるんだけど、それ以上に感じるものがあまりない。あの時代の若者に捧げられたものだったんだろうな、くらいの。


・暮しの哲学

加藤文俊先生のお父様の加藤英俊さんの本。ちょっと古いけど、面白く読めた。日本人の日常生活のおかしなところや変わらないところを取り上げている。「日本人は自家消費のためにタオルを買うことがほとんどない」っていうのと、「日本文化では、鏡を使う関心と同じくらい、鏡をかくす関心が働いている」っていうのが、なるほどなと思った。後者の場合、だいぶその習慣は薄れてきている気がするけど、昔の人が直接ではなく池に映った月を愛でたことと、現代人のカメラ趣味(外国に比べてメーカもユーザも多いよね?)は通じるものがある気がしている。


ふらんす物語

日本と西洋の女の違いは言語動作の有無だ、みたいなくだりで、「いきの構造」の話と繋がって楽しかった。恋する精神は同じだけど、どこでそれを表出するかが違っているだけなのかもしれない。(以前書いた自分のメモを読んだら、荷風さんを読めって書いてあって完全にリンクしてた。)


・詩という仕事について

ボルヘスの講演集。彼の謙虚な人となりがよくわかった。隠喩や翻訳の可能性について、平易な文章で語られていてわかりやすかった。文学は韻文で始まったっていうのは、活版印刷の前まで音の世界だったことを考えても納得がいく。


いまは坪内逍遥を読んでいるけど、これもまた面白い。というか、明治〜大正期の作家と作品のスタイルの流れが頭のなかにプロットされてないのに濫読して、戸惑うことが多いので、高校の文学史の教科書とか引っ張り出してみてみている。作品読んでから読むと結構楽しい。

それと古本まつりで買った本が大量にたまってて、かつお金もないので、新しい本を買うのを極力避けているんだけど、欲しい/読みたい本が多くて困る・・いま思いつくだけでも

・考えの整頓
・絶叫委員会
・新エロイーズ
月は無慈悲な夜の女王
シェイクスピア詩集

とかとか。最近また移動の時間にぼーっとしたりPC開いてしまうことが多いので、反省している。