海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

environmental information とか

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

最新の日本のSFを知りたくて、伊藤計劃のハーモニーを読んだ。ざっくり感想として、長野まゆみのテレヴィジョンシティからメルヘンを抜いたらこうなるのかなあという感じだった。我々がいま当たり前だと思っている慣習や規範、無意識的に永続的だと感じている価値観は、案外数十年ぽっちしか経っていないものだったりする。私がおばあちゃんになる頃には、インターネットはサーバ・クライアントモデルやマークアップ言語から成るものではないかもしれないし、そもそもインターネットという形態ですらないのかも。

読後にいろいろ考えたのが、(全く取り留めなく書いているのだけど)私は攻殻機動隊が支持されている理由が実はよくわからない。半分教養として映画を観て、半分消費財としてTVアニメを観た程度の知識だけど、わざわざ授業で見せたり情報系の人間として押さえておくべきとされる作品だとは、あんまり思わない。ひとつの未来社会のモデルをわかりやすく知るという意味では有効なんだろうけど。電脳化された世界が実現するとも、それが望ましいとも感じられない。

その理由を考えた時に、自分には著しく身体性が欠けているという悩みに行き着く気がした。からだを使って何かするという意識が低いから、薬を打ち込んだりコンピュータをおなかの中に飼ったり電極を刺したりすることにリアリティがわかないんじゃないかな。自分の身体を拡張するより身体の周りにあるものを性能よくすればいいんじゃないかと思ってしまう。


最近、こういういわゆるゼロ年代小説やラノベに(新しきを知るという意味で)興味が出てきた。なれる!SEとか、クォンタム・ファミリーズを読んでみたい。お金がないのと、そのせいでブックオフに頼らざるを得ないのが辛い。