海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

New York is my destination.

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Suzanne Vegaのライブに行ってきた。

 

はじめてのビルボード東京は、とっても大人な空間で、とても学生が一人でノコノコ来るところではなくて緊張した。でも自分と同じようにカジュアルシートに一人で来ている若い人もちらほらといた。この日、東京は今冬初の雪が降った。

 

こうして大好きな歌手の来日公演と、卒論提出のタイミングが重なって、心からラッキーだったと思う。思えば、12月の仮綴じ(研究室内の仮提出)の直後も矢野顕子上原ひろみのライブに行ったんだった。偶然が重なってうれしいと同時に、こういうことでモチベーションを上げるのは大事だなあと思った。

 

入場してから20分ほど、きょろきょろしながらジントニックを飲んでいたらステージが明るくなった。PVや写真で見た通り、彼女は黒いテーラードジャケットとパンツという潔い格好で、か細い声もCDのままだった。彼女と、もう一人ギタリストの二人だけのシンプルな編成。短く挨拶をしてアコギを手に取り、数回じゃらん、と鳴らしたところですぐにわかった。

大好きな、「Marlene on the wall」のイントロで、それだけでお小遣いをはたいて来た甲斐があったと確信した。

 

新曲を3曲連続で披露してくれた。最初の曲は「New York is my destination」というタイトルで、コルトレーンのMy Favorite Thingsみたいな、瑞々しいジャズ調の三拍子の曲だった。あとの二曲はギターを持っていなかったと思う。英語ができないせいでMCはあまり理解できなかったけど、曲のタイトルを告げる前に、どういうことを歌詞に書いたのかや、いきさつを語っていて、生真面目な人だなあと思った。

 

全部で15曲ほど歌ったあと、最後の二曲は一番有名な「Luka」「Tom's Diner」で本編が終了した。すると後ろのカーテンが開いて、真っ白になった六本木をバックにアンコールを一曲演奏した。Tom's Dinerの、繰り返されるスキャットを聴きながら、わたしは確かに六本木の中にニューヨークの街角を見たと思う。

 

そして最後、なんとサイン会に並ぶことができた。実は密かに期待してCDを持参していたのだけど、まさか本当にもらえるとは思っていなかったので大感激で本当に泣いた。自分の名を名乗り、その由来を告げると、しんしんと雪が降る窓を差しながらにっこりと微笑んで、握手をしてくれた。とても細い指だった。去年もらった野宮真貴さんのサイン本とともに、一生の宝物にしようと思う。

 

 

But the only one here now is me

I'm fighting things I cannot see

I think it's called my destiny

That I am changing

 

Marlene on the wall

(Marlene on the wall, Suzzane Vega, 1985)