海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

極彩色の世界

谷崎潤一郎マゾヒズム小説集 (集英社文庫) ジェローム神父 (ホラー・ドラコニア少女小説集成)

 

「蓼食う虫」を読んだあとに、前々から気になっていた「マゾヒズム小説集」を買ってみた。あからさまにMな描写があるお話よりも、そうでない「麒麟」や「魔術師」がよかった。悪徳と淫蕩の果ての美があった。

その後さらに調子に乗って、サド「ジェローム神父」を読んだ。とめどない快楽への追求も、自由であるべき状態と絡めて考えると精神論の深いところまで行くんだなあとしみじみ。それど、会田誠という人の絵がすごい。澁澤龍彦の解説と合わせて、文学というよりはアートな一冊だった。

どちらも、表紙や挿絵がよかった。たまには表紙に釣られるのもいいなと思う。(軽いグロすらも苦手な自分にとっては直視ができないものもあったけれども、)