海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

ヴァイブレータ

ヴァイブレータ

ヴァイブレータ

とても詳しく正確な言葉が使われている物語だった。『ラブ&ポップ』のあとがきで、村上龍が「自分ではその動機さえわからずアクションを起こし、時にはモラルを突破する人間の前駆的な言葉を翻訳するのが、文学だ」と言っていて、まさにそれに相当していると思った。

意志、身体、自らの価値判断基準の要素としての性、恋愛・・、といった、自分にとってアツいキーワードが随所に散りばめられていた。特に、ココロの支配領域としてのカラダ、について。読みながら、じっとしていられなくて、何度も本を閉じたり開けたり、いろんな動きをした。身体性のある小説。