海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

インターンのはなし

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現在私は学生で、今年は就職活動をしなければなりません。そこで今夏はいくつかのサマーインターンに応募をした。インターンをする理由は人それぞれだと思うし、私もなんとなく流されてというのが本意である。それでも、自分の場合「選考というプロセスを体験する」という目的意識を一番強く持っていた。学部のときには大した就活もしてこなかったので、興味ある企業を探して、就活サイトに登録して、エントリーシートを書いて、ウェブテストを受けて、面接を受けて。。という体験そのものを身体で知るのが大事だと思った。私は新しい物事に慣れるまで、人よりも倍の時間がかかる。だから、いきなり冬の本番に同じ事をやるときっと不安でしかたがないだろうなと考えていた。

実際に数社受けてみて、「練習」できたと思う。はなっから全然ダメなところもあれば、面接も何もかもうまくいったように思えたけど外れたり、まったく期待していなかったのに成功したり、といった具合で、世の中自分の思い通りにならないことだらけだなーと痛感した。そこで採用(っていうのが正しいのかわからないが)された企業でインターンをしてきたのだが、これが当日まで全くのノープランだった。というのも、選考プロセスを体験することばかり考えていて、実際インターンで何をどうするとか、全然考えていなかったから。

インターンの詳しい内容については当然ながら書くことはできないけれど、正直「めっちゃ楽しくてためになった!!!」なんてことはとても言えず、こんなもんか〜、という印象を持った。すごく短い期間だったのもあって、時間をかけて大きなことに取り組めたわけでもないし、月並みに「いろんな人と会って話せてよかったな〜」という程度である。そんなもんだと思う。

 

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それでも学んだことを絞り出すと「これまでの経験は意外と役に立つ」ことと、「就職したら時間がないぞ」ということだと思う。

まず前者だけど、私や私の大学だと割と当たり前に思われていることが、すごく役に立ったり、逆に通用しない場面がいくつもあった。人との接し方や議論の仕方、細かいツールの使い方までいろいろ。こういうことは、知識として知っていても、なかなか実際に遭遇することってないので、久々に頭と身体を回転させた。良くも悪くも、空気を読んで、その場に順応すること。楽しかったけど疲れた。

次に、毎朝同じ時間に同じ場所に行って、決められた時間でやるべきことをやって帰る、という「作業」がすごく大変に思えた。これは完全に、私の日々のだらしなさのせいなのだが.....。思った以上に消耗した。明確な意志を持って過ごさないと、全然自分の時間が取れない。

本も読めやしない。逆に、古典や分厚い社会科学の本なんかは、正直言って今読んどかないと一生読めなくなるような気がしてかなり怖い。老後にゆっくり....なんて思っても、まずこのご時世我々に老後っていうものが存在するかどうかあやしいし、きっと目も手も腰も悪くなってまともに本なんか読めない。デカンショとかさ.....。大げさかもしれないけど、もし運良く就職できたとしても、自分の時間を確保するのって難しいのかもしれないなーと、怖くなった。そういう、副次的な意味では、「ハタラクこと」への実感がちょびっと湧いた。

 

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最後に、これって『千と千尋の神隠し』みたいだと思った。すごく短期間の間に、様々な人達と濃密な時間を過ごして、すぐ別れる。あとからよく考えたら、あの話もある種インターンシップみたいな物語だったけれど。

今度は長期のインターンに行ってみたほうが、比較になっていいかなとも思ったけれど、それをして果たしてどんなメリットがあるかどうかわからないし、就活が本格化するまでは、素直に学業に専念しようと思ったのだった。