海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

さいきん本が読めない

 

本ブログも今秋でさらっと3年目を迎えた。どうでもいいことを書き散らかしているだけなので別に感慨もないけれど、これまで2年以上何かを継続できたことって中・高の部活以外にないので、「やってみるもんだなあ」という感じ。

一応書くことにはゆるいルールがあって

  1. 私が読みたいと思う文章を書く(たとえ読み返して恥ずかしくなっても)。
  2. 読んだ本については必ず書く、できれば過去の自分の読書経験や思考に編み合わせ、連続したひとつの体験として自分の中に残るようにする。かつ、人にちゃんと伝わるコトバにするように努力する。
  3. それ以外については他の人に伝えるべきことであれば書く(音楽、映画 etc)。

特に2は重要で、ここに書いて初めて読書という行為が完了する感じがする。インターネットで何を見せ、何を隠すかというのはかなり大切なことだけれども読書については丸出しでいいかなと思っている。

 

そんなふうにやってきたのだが、旅行以降、全く本が読めなくなった。正確には読めるには読めるが、頭の中に残らない。理由はよくわからない。こういう時はじたばたせず、別のことをして過ごしている。

パリ仕込みお料理ノート (文春文庫 (307‐1))

パリ仕込みお料理ノート (文春文庫 (307‐1))

タオ島から帰るバスのなかで読んだ。料理の話題がほとんどを占める他の石井さん本に比べて、本業である歌い手家業についての話題が多くて楽しかった。美しい作品と、それを作り出すひとのどうしようもない人間臭さ、日常感との乖離について考えさせられた。

純情ババァになりました。 (講談社文庫)

純情ババァになりました。 (講談社文庫)

前述した、女優・加賀まりこのエッセイ本。普通のエッセイと思うなかれ。その人生の派手さ、彼女の人間としての奥深さ、オンナとしての潔さ、そして昭和という時代の凄み、等々にびっくりする。時代だからなのか、カジュアルにサルトルとか読んでいるところも「オーっ」て感じだし、川端康成立川談志と対等に渡り歩いているのもスゴい。

ついでに、「月曜日のユカ」も観た。ただのかわいくておしゃれで軽い話かと思っていたら、意外とそうでもなかった。しかしストーリー以前に、彼女の可愛らしさだけを抽出して残すための大人の仕事という感じがする。ファッション、セリフ、表情すべて、この世のものとは思えなくて、小悪魔というより天使に見える。手放しでキュート。


「月曜日のユカ」 オープニング