海の響きを懐かしむ

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肉体と読書

肉体と読書

<詳細(紀伊国屋書店BookWebより)>

“時代の意志”とシンクロし、その体感を洞察する。
スピード、皮膚の温度、すべてが“官能の言葉”になる。
朝日新聞の人気連載「モードの風」を含む100編の交感。
赤坂真理、待望のファースト・コラム集。

たましいの裂け目
男の胎内
私の生まれた甘い箱
からだの紐解き
タペストリ
回避のダンディズム
革命の白きばら
美しき同胞たち
超蝶々
すれ違うための服〔ほか〕

 

赤坂真理さんのエッセイ『肉体と読書』を読んだ。

朝日新聞に連載していたという1・2ページ弱のエッセイ。こんな文章を書けるようになりたい。様々な重さ・軽さのある歴史や文化を自由に飛び回っていて、その知性にため息を付きたくなる。ソンタグもそうだけど、赤坂さんの文章は、読み手に「読むこと・すなわち官能」と再認識させてくれる力があって好きだ。普通の人なら無意識的にタブー視するようなことも、真摯に言及していて、それも小気味良い。

短い小説のような回や、逆に長い詩のような回もある。絶版になっているのが惜しい。図書館で借りてしまったが、中古購入しようか迷っている。あと数冊読めば、彼女の本はほとんど読んだことになる。

 

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ネットで本を買うという行為について。

まず、Amazonや楽天で本を買うことは、すなわち実際の店舗の売上を奪っているわけで、やがては出版業界そのものを縮小させてしまうという懸念が少し、ある。(これについては実体のビジネスモデルがどうなってるかよく知らないので、調べてみている)

あとやっぱりCDと同じで、ウェブでポチる行為には今のところ「体験」がすっぽり抜け落ちている。本を選んで買うところから、いつか読んだ内容を想い出すまでが読書なのではないかしら。つまりフィジカル、肉体である。

 

でもまー、なんだかんだ言って、Amazonで本を買った時のあのパッケージが好きじゃないのかもしれない。なんか、磔みたいで本が可哀そうじゃない?もしくは、「スター・ウォーズ」で冷凍刑に遭ったハン・ソロみたいで。