海の響きを懐かしむ

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「ヒミズ」を観てきた


映画「ヒミズ」を観てきた。私にとってはじめての園子温作品で、とても良かった。以下、ネタバレを含んだ感想なので、お嫌な人は飛ばしてくださいね。

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でも観終わったあとすごく疲れてしまった。正直言って痛かったし辛かったし、何度か席を立ちたいとも思ったけど最後までがんばって観た。

原作のまんがを知らないので、それとの差異はまったく知らないで言っているのだけど、あのラストシーン。絶望の向こうの光をみて感動するというのも、わからなくはないけど、自分としてはとても悲しかった。哀じゃなくて悲のほうの悲しみだった。(そういう意味では絶望を感じた)


主人公のふたりの間にあるには、おそらく愛じゃなくて、自己愛なんだと思う。住田くんが言っているように、彼が自首したら、茶沢さんは近いうちにすぐ彼のことを忘れてさっさと他の男と恋をすると思う。彼女が住田くんの思いを痛切に口にすればするほど、それが感じられて、それがすごく辛かった。どこまでも他人に向けられた自己愛というのがすごく思春期ぽいというか初恋っぽいなあと思った。

そして、男の子は夢を求めるが故にリアリストだけれども(だからこそ住田くんは絶望する)、女の子はそもそも夢と現実の区別がもともと存在していないのかな、ということを考えた。


ああいう、思春期のあやうさみたいなものは(本当はこんな言葉で済ましたくないけどうまく言えない)定期的に触れたほうがいいなと思った。ぶっちゃけて言うとボケ防止のために必要なきがする、痛いけど。


あとこれは下世話なはなしだけど、二階堂ふみがエロかった。しかも15歳前後の子が持っている特有の、ちょっと危険なエロさだった。あれは監督の演出がそうさせているのか彼女が自覚的なのかはわからないけど、たぶん後者な気がする。それから個人的には、窪塚洋介がめちゃくちゃ良かった。彼の演技がなかったら全然違う作品になっていたんじゃないかと思うくらい、名脇役だった。

原作も読んでみたいし、愛のむきだし冷たい熱帯魚も恋の罪も(怖くて観れるかわからないけど)観たい。