海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

読書

茶の本

もともと英語で書かれて訳されたものだからなのか、文章がやたらすっきりしていてお行儀がいい。茶の湯そのものの話題より、背後にある道教・禅の流れからの精神論的な話題だった。読んでよかったけど、自分にとって新しい知見があるかといえば、多分ない。


・落語

古本屋で購入。落語400年の歴史をたどっているが、明治以降になってからが面白かった。特に、明治期の三遊亭円朝と速記法による落語の文章化が、坪内逍遥二葉亭四迷らの言文一致体に影響を与えたというくだりがグッときた。他にも漱石、志賀直哉等々の日本文学に落語が及ぼす作用がわかって楽しかった。

ところで最近、何度か寄席に行く機会があった。それはそれで楽しかったし、私にとって新しい世界で新鮮ではあるのだが、当然ながら周りを見ると若い人はほぼいない。噺家や芸人が取り扱うネタも、自動的に年齢に関するものが多くて、少々うんざりするものがあった。円朝のSF落語のような先見性を持った笑いや、普遍的なおかしさにもっと触れたい。若い噺家を今度は聴きたいと思う。


・若きウェルテルの悩み

事情で、読みなおす必要が生じたのでパラパラと眺めている。といっても一度も読みきれたことがない。自分にはウェルテルは、心意気がなくウダウダしているだけのダメんずにどうしても見えてしまい、まいど途中で放棄してしまう。

気になるのはタイトルで、原文だとDie Leiden des jungen Werthers、英語だとThe Sorrows of Young Wertherとある。悩み、だとニュアンスが少し違うように思う。悩みで英和辞典を引くと、trouble、problem、worryなどと出てくる。ふむ。

茶の本 (岩波文庫)

茶の本 (岩波文庫)


落 語 (講談社学術文庫)

落 語 (講談社学術文庫)


若きウェルテルの悩み (岩波文庫)

若きウェルテルの悩み (岩波文庫)