海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

これはただのメモ

敬意を込めて、以下引用。

つんく♂のプロデュースによるモーニング娘。が受けるのは、戦後民主主義と似ているせいかなと以前思っていた。競争はあるが誰にも大勝ちさせない。誰の中にもその子にしかない美質を見出し、だから存在価値があると教える。(中略)
現実は競争社会だが、勝つことがすべてでもない。一人一人に意味はある。利益集団がこういうことを了解すると存在意義をめぐる役割分担が、半ば自発的、半ば強制的にはじまる。
『肉体と読書』(赤坂真理/講談社/2001年/P.54)

中森 僕は、もしかしたらAKBは「反戦後日本」もしくは「反時代的」な存在ではないかと思ったんです。そこで言う時代とは、古市憲寿が言う「絶望の国の幸福な若者たち」に代表される現状ですよ。(中略)ところがAKBはそんな時代の方向性とは逆に、すべてを晒されて勝ち負けを判定される。そういう圧倒的な反時代性があるからこそ、これだけ熱狂的に指示されるわけですよ。

AKB48白熱論争』(小林よしのり中森明夫宇野常寛濱野智史/幻冬社/2012年/P.47)

小林 ああいうジャニーズの中世的な性質は戦後民主主義的な価値の象徴みたいなものだから

(『AKB48白熱論争』P.94)

赤坂:(an anの『韓国男子』に関する記事を受けて)人はやはり心を動かしたい存在なんですね。だけど日本で恋はしにくくなって、だから婚活が出てきたけど、婚活はますます恋を抑制している。そこで一気に恋へと向かうパッションが、日本の戦後社会が封じてきた「戦争」の匂いにこそ、端的に反応ーこう言ってよければ欲情ーしているのが、無自覚すぎて危うく思えました。凄いを通り越して、ひどいな、と言いたくなりました。身近な男を「草食」に飼い慣らしてきて、飽きたらポイなのかと。そこまで歴史に無自覚なのも、同胞男子にあまりに冷たいのも、ひどいと思います。もちろん、人をデータベースと見る婚活もひどい想像力な気がしますけど。

『恋愛のアーキテクチャ』(青弓社/2012年(発言は2010年のもの)/P91-92)

AKB48白熱論争』を読んだ。非常に面白かった。途中何度か爆笑したし、読み手が突っ込みを入れたいと思わせる隙間もあった。個人的には、赤坂真理さん含めて女性のウォッチャーの方々に、このなかに入って議論してもらいたい。(2年前に「恋愛のアーキテクチャ」の現場に居合わせなかったことを本気で後悔してる。)

AKB48白熱論争 (幻冬舎新書)

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