海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

"A Space Odyssey"で、暴走したHALが、主人公とたったふたりで一緒にいた、もうひとりの乗組員を"殺害"するシーンがあった。宇宙空間に、ぽーーん、と、投げ出された彼の身体は、きれいな弧を描いて飛んでいった。無音と、「ぽーん」の残酷さと、どうしてだかはっとする愛らしさみたいなものがあった。たぶんロボットみたいな宇宙服と、顔が見えない丸いフォルムのヘルメットのせいもある。観ながら、あ、これは孤独だ、solitudeってああいうことなんだなあ、と思った。

この間、飲みながら、私にとっての男の子ってあのイメージなんだよね、ぽーん、なんだよ、一人なの、と力説してしまった。わけわかんなかっただろうなと反省している。でも、今もそう思う。(不思議なことに、研究室のソファーで仮眠を取るとき、寝落ちる寸前にたいていこのイメージが想起される。まあ、そういう環境だからだろう)

多くの女の子はいちどは男の子になりたいと思うものだと思うけど、あれを思いだす度、かなしくなって、あんなものをわたしは背負えない、男の子はすごいよ、と思う。