海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

referできない愛(ところできょうはしとしとのあめ)

春琴抄 (新潮文庫)

いったい新参の少年の身を以て大切なお嬢様の手曳きを命ぜられたというのは変なようだがはじめは佐助に限っていたのではなく女中が附いて行くこともあり外の小僧や若造が供をすることもありいろいろであったのを或る時春琴が「佐助どんにしてほしい」といったのでそれから佐助の役に極(き)まったそれが佐助が十四歳になってからである。
『春琴抄』谷崎潤一郎 新潮文庫 P.20