海の響きを懐かしむ

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評価と贈与の経済学

評価と贈与の経済学

評価と贈与の経済学


読んだ。内田樹さんの本は受験生の頃よく読んだのでもういいかな・・と思っていて、軽い気持ちで読み始めたけど、岡田さんとの絡みも含めて面白かった。最終的な結論は「驕らず、他者にもっと親切であれ」っていう方向で、宗教の破壊を通過したその後の、人類の倫理観の形として、こういうのはとても希望が持てるなあと思った。だって今から実践できるし道具もいらないし。こういう楽観性が、(狭い)ネット含む今のメディアの言説の中心になれば、日本はもっと変わるはずだなあと。(関係ないけど、もらうのではなく与えるのだ、という文脈で、ハロプロの『ブスにならない哲学』という曲の歌詞を思い出した。あれやっぱり名曲だ)

"家族を拡張する"という話、翻って考えてみると、たとえば私にとって大学の仲間は家族に近くて、それは知による集合体というよりも、内田氏がいうところの「空間を共にすることで惰性が効いて」いることの影響が強い。だからやっぱり昔の書生さんみたく、住み込みで教育を受けることは一定の価値が有るのかな〜と思ったりした。


以下、FREEexのブログより目次の転載。

第一章 イワシ化する社会
マスメディアは安定要因
共通のテキストの不在
自分の気持ち至上主義
「心が折れる」瞬間
子どもで居続けるのが勝利?
草食化するワケ
迷える人はみな仏教へいく
「生きがい」と「生きる力」


第二章 努力と報酬について
ロスジェネ論は不毛
努力と報酬は一致しない
「キャッシュ・オン・デリバリー」は不信の証し
「遊び人」は働き者
消費者以外からお金をもらう
たかがお金、されどお金
現代日本でもパトロン制度を
オタクとヤンキーの合体?
「一家を構える」ということ


第三章 拡張型家族
「贈与」以外にソリューションはない
なぜ「一億総中流」は達成できたのか
社会的成功は他力がもたらす
二重、三重の家族型セーフティネット
一人でも生きていける時代は終わった
拡張型家族の作りかた


第四章 身体ベースの人間関係を取り戻す
電子上の親戚
人前でケータイをいじるのは「礼儀」
宇宙の真理を知る方法
最終的な回答を与えないのが師の役目
錯覚こそが敬意を生みだす


第五章 贈与経済、評価経済
情けは人のためならず
良きパッサーたれ
経済活動の本義は市民的成熟
「贈与」は人類学的叡智
惜しみない親切を
ネットが近代資本主義に終止符を打つ
スキル、ネットワーク、人柄
「評価」がパラダイムシフトを促す
偽善者でOK


第六章 日本の豊かな潜在力
漠然とした不安
老害」は幻想
決断力なんていらない
リカバリーより予防
アメリカに巣食う自己処罰欲求
アメリカはよき反面教師
日本は地上の楽園になりえる
非効率的でないと教育は成り立たない
若者は偉い


第七章 恋愛と結婚
一番頼りになるのは「人柄の良さ」
結婚は誰でもできる仕組みになっている
恋愛相手は家が近い人と
なぜ校長先生の話はつまらないのか


私はAmazon studentに入っていて、かつkindleを持っているので、本当のほんとに無料でオーナーライブラリーの本を手に入れることができる。すごくありがたいし便利だ。ただ、あまり読みたい本がない・・・・マンガと、内容薄そうなビジネス本がほとんど(探せばあるのかもしれないけど)あと200円くらい追加で払うので流行りの文芸とか読ませてほしいなあ。それからkindle端末からじゃないと無料で買えない?みたいで、それもちと不便だな〜。