海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

お化粧のこと

季節の変わり目なので化粧品を買った。化粧品買うとテンション上がる、リラックスできる気がする。リラックスっていう状態が正確かはわからないけど、服や靴を買う時より心の緊張がほぐれている感じはする。


ちょっと前まで、美容員さんと話すのが苦痛で仕方なかったけど、少しずつ慣らしてきてて、近頃はそうでもなくなってきた。デパートの化粧品売り場とか、美容院に行くのは、研究室に行くのとちょっと似てる。自分よりも、その手の情報にずっと詳しいプロが集まっている。ある一定時間、そのプロを拘束できる。だから能動的にガンガン質問をして、情報を引き出す。ただ研究室とちがうのは、美容員さんとは一期一会の場合が多いので、できるかぎりの情報を与えるために、一発で自分を表現できたほうが、いろいろと円滑でいい。わたしの場合、いつものメイク+ちょっと小奇麗な格好をしていくと、ちょうどいい気がする。同じブランドの手持ちのものを持参するとか。
自分という物語を見せて、その続きを描くためのモノと、そのモノに付随する情報を買いに行っている。おおげさに言うとこういうかんじか。


メイクも、洋服も、パーツの道具を持って試行錯誤しているときってすごく苦痛なことが多い。きれいになるためのものなのに、作業に落ちちゃうと、つらくなる。うまくいってるのかどうかわからないし(定量評価できない)、出来不出来について客観的に意見を言ってくれる人が皆無だから(おかんは偉大だ)。常に同じ道具を同じ分量つかって、「型」に落とし込んだメイクなら別だけど、たいていの場合そうじゃないから、完成形がみえづらい。その完成形がイメージできるようになったらいいけど、途方も無い時間がかかりそうな気がするし、そうこうしている間に悲しいかな、もとの顔もどんどん変わっていく。


化粧って、人間の行動の中でも帰納の極みな行為だと思う。いくつも道具試して、自分のコンディションを覚えていって、さらにそれを組み合わせて、やっと一個の実体ができるっていう。自分の顔だけと付き合う場合、ほんとに、いっこずつ、経験値貯めていくしか方法なくて、それが楽しめるときって、わたしはあんまりない。すごいたまに、カチッとハマる瞬間あるけど、そうじゃないときは、みじめだなあと心のどっかで感じている。

効率よく、かつ「作業」にならずにお化粧楽しめたらいいんだけどなあ。