海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

読書(1月)

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (角川文庫) 女中譚 (朝日文庫) 小説家の作り方 (メディアワークス文庫) サラサーテの盤―内田百けん集成〈4〉 (ちくま文庫)


砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
前に『出版業界最底辺日記』で、谷崎の本は読むたびに未読作品が減るので、読んでいる時は幸せだがその後不幸になる、という話があって、わたしの中では桜庭さんの小説もそれに含まれる。ドロっとしていて濃密なのに、むせる感じがしないのが不思議だ。
『女中譚』
女中をテーマにした小説を下敷きに、鮮やかなremixがなされていて上手だなあと思う、でも若さゆえに男にダメにされる女の描写の部分は、読んでいてちとキツかった。
『小説家の作り方』
メタラノベであることをチラつかせつつ最終的に王道のラノベに着陸しているのが面白かった。


内田百閒はヴァージニア・ウルフと似ていて、好きになれそうだった。かっちりとしていなくて、散文的に美しさや怖さを感じさせる物語が最近好みだ。