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海の響きを懐かしむ

さみしくはない

『コーヒーと恋愛』

コーヒーと恋愛 (ちくま文庫)

コーヒーと恋愛 (ちくま文庫)


表面的なことで物事を判断してはいけないなという話。

絶対読んだら好きな感じだと、わかっていたので、あえてずっと寝かせたまま読んでいなかった。だって『コーヒーと恋愛』だもん、嫌いに思うわけがない。

"どうせ”喫茶店で"サブカルな"男女が出会っていいかんじになる恋愛小説なんでしょ、くらいに思っていたら、見事に裏切られた。想像の右上をほがらかに飛翔された感じで、読み終わったいまとても気分がよい。そういう意味では『可日道』という原題にはあんまり罪はないように思う。

登場人物たちは、みな精一杯に笑ったり怒ったり落ち込んだりして生きてる。いたるところに昭和のイメージがこびりついているけど、それがかえって全体をタイムレスなものにしている。