海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

上司に言われてうれしい言葉ナンバーワン

「お前が思うとおりにやっていい、責任はおれが取るから」



学生時代、飲食のアルバイトをしていた。
オーナーは厳しかったけれど良い人で、私自身が自分の頭で考えて行動することを常に高く要求していた。仕事の始まりから終わりまでをイメージし、それを自分の身体行動に落としていく。耳を澄まし、じっと観察する。粘り強く思い出す。適切な語彙で発語し、人に伝える。

何か失敗や不安を伴う作業をしている時、いつも言われていたのが最初の言葉だった。なるほど仕事というのはこういうものか、ということを、おぼろげながら身体で覚えることができた。あの場で、私はひとりの社会人として立派に扱われていた。つまり仕事をする人間として他者に「信用」されていた。仕事の出来は悪かったけど。


もう数え切れないくらい何回も観た『夢と狂気の王国』で、鈴木敏夫さんが日テレの新入社員の前で語っているシーンがある。

仕事をしていると本当にいろんな人に出会います。
でも結局ね、誰と一緒にやるかなんですよ。
その"誰"を捕まえた人だけが、生涯自分のやりたい仕事ができる。



この間、今の会社に入って初めて、ある人に、最初に書いた一言と全く同じ言葉をかけられた。とてもうれしかった。
下っ端が言うのもなんだけど、上司とはこういう人であって欲しい。こういう言葉をかけてくれる人と、ずっと仕事をしたい。


人に信じられたいし、わたしも、人を信じたい。