海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

誰の役にも立たない、私だけのたった2つの仕事のルール

仕事をする上での心がけとかルール、いろ〜んな人がいろ〜んなこと言ってくるけど、はっきり言って覚えられないし参考にならない。こういうのは自分で手さぐりしていくしかないのだと思う。

だからこれから書くことは私にしか役に立たないライフハックだ。


①相手を人間だと思う

茨木のり子さんの「汲む- Y.Y.に-」という有名な詩がある。Y.Y.とは新劇女優 山本安英さんのことで、彼女がのり子さんに言った言葉が詩の中に含まれている。

「人を人とも思わなくなったとき堕落が始まるのね 落ちてゆくのを. 隠そうとしても 隠せなくなった人を何人も見ました」

穂村弘さんが、エッセイの中で、会社員時代に内線が嫌いで、電話が入る度にその人のところに走って「〇〇さん、お電話です!」ってやっていたって書いていた。それは極端な例としても、内線やメールで済まそう、という感覚は、誰かと関係を築く、という側面においてプラスに働いてはくれないことがある。私はまだ下っ端で、ほぼすべての人と初めましてに近くて、そういう人たちを巻き込んで仕事をしていかなければならなくて、つまりはお願いしなければならない状況がものすごく多い。だから電話の向こうの誰かをイメージできなかったり、人や組織をブラックボックス的に考えてはいけない気がしている。

(曖昧な言い方をしているのは、そうでない仕事のスタイルももちろんあると思うからだ。けど私は、大企業ってほどでもない規模のオフィスで、典型的な縦割り文化のなかで働いている。)

社内の人も、お客さんも、忙しいのに営業してくる人も、立て続けにかかってくる電話も、発注先の人も、みんな人間だ。生きていて、ハートがある。それを忘れると、全てが無碍になってしまう。上野千鶴子が言うところのTruth, Fact, Realityで、人と係る仕事をしている以上、本来であればすべての人との間にRealityを構築する必要がある。

そういえば、メールで「皆 さま いつも大変お世話になっております〜」って、相手の名前以外を自動入力するやつ。あれも大嫌いだ。私の名前に、勝手に半角スペース入れてくれるな。


②すべてをできるだけ検索可能な状態にする

もうとにかくすべての情報を、できるだけデジタルデータにするようにする。最近だと、ToDoやメモ書きはすべてEvernoteにぶち込み(プレミアムなんだし)、どうしてもアレな資料はメール下書きでクラウド保存(...)する。

量が多すぎて、必要な情報が必要なときに取り出せないのが最低最悪。Ctrl+Fですべてを意のままにできる状態にしておくこと。ある程度汚い部屋じゃないと生きられない自分にとって言い訳させてもらえるなら、整理整頓は趣味だが、検索可能性は正義だ。

超当たり前のことだけど、先進的なIT企業に勤めてるのでもない場合、必ずしもこれが常識的な状況なわけでないってことがわかった。だからそういう「普通」の環境で、「普通」を脱却する努力をしたい。


オフィスの机に、山本安英さんの著書「女優という仕事」の帯と、昔もらったGoogleのノベルティを飾っている。「汲む」の詩を貼り付けると、宗教っぽくなってしまうけど、これならいつでも思い出せる。もちろんそんなものがなくても、いつだってそれだけは忘れないでおきたいけど。