読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

海の響きを懐かしむ

さみしくはない

キレイ〜神様と待ち合わせした女〜(エンタメ週間その5)

キレイ~神様と待ち合わせした女~2014 | 大人計画 OFFICIAL WEBSITE


文化村コクーンで「キレイ」を観る。芝居を観るのはひさしぶり。

9年前の再演も観ていて、その時は高校生だった。9年....前日に、当時のパンフレットを読みなおす。そして会場で新しいパンフを買って読んだ。続けて出演しているキャストが明らかに歳を取っていて、おもしろい。

物語もほぼ覚えていて、同じ人物が時空を超えて交信するという、演劇ならではの見せ方にふたたび興奮した。そういう演出なので、私も9年前の自分と向きあおうとしたのだけれど、なかなか思い出せない。ただ時間だけが流れたような感覚になる。


どういう作品?おすすめ?と聞かれることが多いのだけれど、うまく回答できない。シリアスな物語も、どうしょうもない下ネタや笑いも、生演奏に乗った学芸会的な歌もぜんぶが魅力なので(キャストは、いわゆるドラマや映画俳優を、大人計画の役者が囲むかたちになっていて、ダンスや歌のプロはいない)人間の汗臭さと高潔さがごたまぜになっているから私は好きだ。

多部未華子さん。封切りしてすぐ観に行ったせいか、序盤はやや固くて心配だったのだけど、2幕ですごくよくなっていた。松尾スズキのカオスオーラのなかにぶちこまれても、あれだけピュアさを保っているのはすごいと思う。個人的にケガレという役は、歌や演技のうまさより、舞台という宇宙でどれだけ輝いていられるかだけが重要な存在な気がしているので、多部さんでよかったなあと思った。逆に相手役の小池徹平さんは、声に勢いがあって上手だな〜と思ってて、WaTやってたことを思い出した....。

最後はわかっているはずなのに切ない。ぐるぐると同じ所に戻ってきていて、仏教的な広がりがある作品だと思った。そして『ケガレのテーマ』はどこまでもまっすぐに名曲だった。



キレイ初演『ケガレのテーマ』 - YouTube