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海の響きを懐かしむ

さみしくはない

『マッキンゼー流 入社1年目 問題解決の教科書』


社会人になる前に、既に働いている友人から頂いた。

ご飯の席で「今読んでもわからないと思うから、半年後くらいに読むといいよ」と渡されて、どうせただの自己啓発本でしょ???とぶーたれつつ、素直に寝かせておいた。結果として、年末の振り返りの今目を通しておいてよかったと思ったし、友人には感謝している。でも入社nヶ月後に読むべき、というよりは、何か仕事でつまづきがあったときに、都度都度開くべき本な気が気がした。


目次は以下の通り。

SBクリエイティブ:マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書
第1講義 マッキンゼー流 プロフェッショナルの流儀
第2講義 マッキンゼー流 問題解決の基本プロセス
特別講義 マッキンゼーフレームワーク入門キット
第3講義 マッキンゼー流 情報の取扱い力
第4講義 マッキンゼー流 問題解決力を高める思考術
第5講義 マッキンゼー流 自分力の高め方
第6講義 マッキンゼー流 プロジェクトで結果を出す力
第7講義 マッキンゼー流 プレゼンの技術


前半、1〜3章にかけては、ロジカルシンキング、問題発見→仮説/検証のスタンスの徹底、現場主義、前向きさ….などなどのマインドセットを説いている。書いてあることはほぼ「わかる」のだけれど、それを自分の実務に血肉化して、落としこんでいくのかが鍵だよなあ…。結局、できることから少しずつ広げていくしかないんだろうな。

少し脱線するけど、最近お友だちと電子工作で遊んでいた時に、「LED点灯までは誰でもできるけど、多くの人はそれ以上発展させられずに終わっているのではないか」という話をしていた。この手の「ロジカルシンキング」やら「フレームワーク」やらも同じような気がしている。結局LEDも「フレームワーク」も道具なので、道具を使って何をしたいかわからないと厳しい。


4章以降は、もう少し個別具体的なトピックが増えて、こちらのほうが参考にしやすかった。例えば「事実と意見に分けて考えろ」「(苦手な人を)好きにならなくても共感共有はできる」「上司をマネジメントする」などなど。

会社入って思ったのは、案件に伴う作業一つ一つは大したことなくても、数が多すぎて、スピードを上げて物理で殴るしか方法がないことがある。本当はその「数」をコントロールする(=この本で言えば『問題を見抜く』)ことが大切なのに、そうも言ってられないことがある。そういうワニワニパニック的なサイクルを続けていると、立ち止まって考えるっていうことができなくなって、他人を不必要に不快にさせたり、ミスを生んでしまったりして、とても良くない。

知らないことは、やってもやっても出てくるし、いちいち悲鳴を上げていても仕方ない。誰も助けてくれない。だから、落ち着いて、一旦大局的に考える。それから、自分と周囲の人間がどういうプレイヤーであるかを思い出して、行動していく。今年後半は、こんなことをひたすら実践しようとしていた。(まったくできていなかったけど)


それから、「情報はセクシーに使え」「上質な仕事道具を持ち、上質な情報に触れろ」といったセクションで、昨年読んだ『人生がときめく片づけの魔法』を思い出した。統計学や仕事論における「セクシー」と、「ときめき」はほぼ同じ意味であるのだな、と思った。結局仕事でも何でも、「自分」がコミットするものであるかぎりは、「自分」が心地よい状態であることが重要で、それに自覚的であれ、と。