海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

ずっと走っても海に突き当たらない国

貴様いつまで女子でいるつもりだ問題 愛がなんだ 角川文庫 蒙求 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

  • 貴様いつまで女子でいるつもりだ問題

何人かのお友だちにおすすめされていた。ポチったはいいもののなんだか食指が伸びなくて寝かせており、月曜の朝にふとんから起きるように読んでみたらば流れるようにサクサク読めた。一つ一つのことばの選び方が的確で狂いがなく、ぴたっぴたっとはまるので読んでいて小気味良かった。「女友達がピットインしてきました」という、失恋した友だちに向けたポエムみたいなのが一番良かった。でもこの方ほどムキムキに生きることはできそうもなく、やや途方に暮れてしまった。

  • 愛がなんだ

情けない男女の話。とにかく主人公の女がしょうもなさすぎる。最初、夜寝る前にちまちま読んでいたけど、あまりにもしょうもないのでイライラして早く読み終えたくて一気に読んだ。
でも彼女ほどではなくても、日常の意思決定において非論理的かつ合理性のごの字もない判断をしていることが思い当たり背筋が寒い。しかもこの主人公はフィクションだがわたくしは実在する人間だという。

  • 蒙求

人としての不安要素が高まると詩歌に救いを求める傾向にある(救いっていうか甘えか)

説教臭い内容だったけど、漢詩の、対句が徹底された時に感じる美しさってなんなんだろう。
漢字自体もそうだし、万里の長城は男道女道とか、古代中国人はシンメトリックであることに執拗にこだわっている。シンメトリック、空間的に余裕がある大陸の発想な気がしていて、例えばイスラームアラベスクとか、広がりが絶えない。中国大陸はむちゃくちゃ広くて、圧倒的な自然で、そういう広大な土地の中で人工的にものをつくりだそうとすると、視覚的な整合性に意識が行くのかな。

こういうことを、上海の新幹線の広すぎるホームに経った時にも感じていて、この人たちの空間感覚にはちょっとかなわないな、と思ったんだった。

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