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海の響きを懐かしむ

さみしくはない

たのしい編集

たのしい編集 本づくりの基礎技術─編集、DTP、校正、装幀

たのしい編集 本づくりの基礎技術─編集、DTP、校正、装幀


仕事に必要なので読んだ。
社会は不親切で、こういう大切なことをなんにも教えてくれないのだなあ。
ひたすら自習するしかない。
けれどこれは一年目に読んでおくべきだった。


編集→DTP→校正と、かなり具体的なノウハウが書いてある。
というものの、本造りのマインド的な話も多く、バランスがとれていて読みやすい。
仕事に直結して役立つのは校正の箇所くらいなのだけれど、
一つの本・一つの読み物が出来上がるまでにこんなに手間がかかっていることが改めてわかり、
その上で踊る者としては、身が引き締まる思い。



「編集者というのは本づくりの技術を知っているド素人なんだ」という一文があり、
納得しつつ、編集というのが行き場のないスキルセットであることを思う。
編集それ自体では何もできない。

編集は、紛れも無く技術だと思うけれど、編集者が技術者かと言われると、疑問が残る。
これが”ド素人"ということだと思うけれど。
思うに、問題を解決するのが技術者だとしたら、編集というのは、問題を提示する側になるのではないかな。

でも昔は、活版印刷の職人とかいたわけだし、
今でも校正士さんとかと仕事をすると、技術を持ったプロ、職人芸だなと感じる。
編集の各工程において、それぞれのプロフェッショナルというのは確かに存在する。
それらを一気通貫して見る編集者というのは、一体何者なのだろう*1


というような問いを、編集を営む友人に伝えたところ、
定義なんて気にしていない、というように一蹴され
考えるのをやめてしまった。

*1:技術と技能のちがい、についても深く考えたいところだ