読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

海の響きを懐かしむ

さみしくはない

『スマホに満足してますか?〜ユーザインタフェースの心理学〜』


増井先生の本。すごく読みやすい。
でも私よりも私の母のような、コンピュータ≒今のスマホしか知らない人が読むと面白いんじゃないかと思う。
だから新書という体裁なのが良くもあり、惜しくもある。
ムックのような形だとなおいろんな人に読まれるんじゃないだろうか。
無駄を省きたい、スマートに情報と付き合いたい、という
理想に対して著者なりの解決の仕方がたくさん例示されているので
よく使っているサービスも「こういう経緯で作られていたのか―」という学びがある。


コンピュータ上のシステムを受容する人の意識の持ち方って、
意外と一般の人に説明することが困難だったりして
「難しいから今のままでいい」となりがち。
例えば「メールってレガシーでイケてないですよね」ということだって
まだまだ世の中に一般に認知されるのは厳しいと実感してる。


会社で働いていても、システムの不便さを自分のせいにするひとや、
そのままにして解決せずに使い続ける人がいたりして改めて驚くことが多い。
そして自分もだんだんそういう思考に毒されていることが恐ろしい。


スマホが登場して、ソフトウェアアップデートという概念は浸透したと思っているけれど、
それは99%の人にとっては勝手にやってくれるものであって、
気づきを備えた人が考えながら良くしていってるなんて、ほとんど考えもしないんじゃないだろうか。
例えばプログラミング教育なんかも、本当に大切なのはアプリと作ることではなくって、
目の前のものと、自分の快不快を切り離して、
改善の道を探るという思考プロセスを学ぶ、ということなんじゃないかと思う。