海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

偶然の祝福

偶然の祝福 (角川文庫)

偶然の祝福 (角川文庫)


小川洋子『偶然の祝福』を読む。

わたしたちは絶えず何かを失い続けている。
小川さんの小説は、喪失したものへの痛みや悼み、
永遠にとりもどすことのできないものたちへの懐かしさを
いつも思い出させてくれる。
この人の本を読む度に、自分の皮膚を自分で確認するように
ああまだ大丈夫だ、と思う。
自分の輪郭を保てていることを確認できる。