海の響きを懐かしむ

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『God Bless Baseball』フェスティバル・トーキョー

God Bless Baseball | フェスティバル/トーキョー15 | PROGRAM


池袋で岡田利規さん作・演出の『God Bless Baseball』を観る。
これはたまたま、写真家の宇壽山貴久子さんのTwitterをフォローしていて知った。
(宇壽山さんは記録写真にクレジットされている)
それ以外にも観たほうがいい、という評判をちらほらとネットで観たので
なんとかがんばって金曜日の夜に行けて良かった。


メタな視点を必要とする作品なので、もやもやとしたところが多く
良かった!とか、単純な言葉にできないのだけど、(これは演劇として正しい)
とにかく観に行ってよかった。後悔はない。


『God Bless Baseball』には、日本語と、英語と、韓国語が出てくる。
始まって真っ先に、韓国語のセリフがきもちいいと感じた。
俳優の発語が良いからなのか、理由はわからないけれど
滑るようにやわらかい言葉で、きっと翻訳も良いのだろう。
全編が韓国語でも良いと思えるくらい、ずっと聞いていたかった。


岡田利規さんのお芝居を観るのは初めてだけど、
むかし深夜のNHKチェルフィッチュの『フリータイム』を流し観て
なんてイライラするんだろう!!!と感じた記憶がある。
今日も、笑ったり真剣になったりしながらも
やはり終始イライラした。
と同時に、この苛つきは完全に意図的なものだということも同時にわかっていた。


役者の、ちょっと人を喰ったような感じとか、
日常的すぎる言葉の「間」のリズム、
そういうものが、例えばまるで久しぶりに実家に帰ったときに感じるようなぬるさを伴っている。
こういうところが、紹介文でよくみるような「鋭敏な言語・身体感覚」というやつなんだろうか。


銀河ヒッチハイクガイドのネタが仕込まれていたのには、にやにやした。


日常的で、極私的な物事を、
国と国との関係性に重ねあわせてみるようなやり方は
愚直だけど誠実だ。
約100分、目が離せなかった。


追記

この俳優さん、すごく良かったなあ・・・。