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海の響きを懐かしむ

さみしくはない

罪と罰

読書

本屋で平積みにされてて、なんとなく購入した『罪と罰を読まない』、
おもしろすぎて一晩で一気読みしてしまった。
あまりにもおもしろかったので、味をしめて、勢いに乗って新潮文庫で『罪と罰』を読んだ。
土日で読み切ろうと思っていたけれど、結局金曜日の夜から土曜の夜の、丸一日で読んでしまった。


罪と罰を読まない』は、『罪と罰』を読んだことのない4人の作家や翻訳家が、
各人が知り得るあらすじや記憶を元に『罪と罰』が一体どんなおはなしなのか推理する、というもので
座談会形式でするする読めてしまうのだけど、これがすごく盛り上がっていて
読書の熱狂と愛にあふれている。


特に、三浦しをんさんの推理力というか、「ものがたる」力には圧倒された。
推理した結果が実際の小説と合っているかかどうか、ということではなくて
小説の舞台、時代背景、人物とその関係性からたちのぼらせた物語が
緻密で奥行きがあり、それだけでとても強靭。
三浦さんの小説は『風が強く吹いている』しか読んだことがないので、
他のものもぜひ読んでみたいと思う。「まほろ」が良いかな?


本編の『罪と罰』は、あらすじを読んでいたことをほとんど気にしなくて済むほど
細部がおもしろくて、ミステリ小説ばりのスリルもたっぷりで楽しめた。
登場人物はみなイカれたひとばかりだけれど、人間臭さがあまりある。
(特にスヴィドリガイロフとカテリーナ、あなたたちの哀しさが最高だった!)


そして今日からは、『罪と罰』を愛読していたという、樋口一葉を読み始める。
この人も、なんとなく敬遠していた作家のひとりだが、お近づきになれるだろうか。


罪と罰〈上〉 (新潮文庫)

罪と罰〈上〉 (新潮文庫)

罪と罰〈下〉 (新潮文庫)

罪と罰〈下〉 (新潮文庫)