海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

恋する惑星

昨日ボーッとチャンネル回してたら、BSで『恋する惑星』をやっていて、つい観てしまった。急いで録画ボタンを押してから、Amazomプライムビデオにウォン・カーウァイ作品が一通りあることを思い出す。でも、録っちゃう。


恋する惑星、未だに何がしたいのかよくわからない、不思議な映画。
最初に観たのは高校1~2年生くらいだったけど、まったくわからなかった。ちょうど『2046』をやっていて、フェイ・ウォンとキムタクの共演が話題になってた頃。サブカル雑誌によく取り上げられたり、映画好きのブログを読んで、「これはわからなければならないのでは」と思って、何回か繰り返し見続けた。


起承転結や物語の起伏よりも、雰囲気や質感を楽しむような映画に触れたのは、ウォン・カーウァイが初めてだった。おしゃれだとか、スタイリッシュとか、そういう風に認識したのはもっとあとになってからで、平熱で淡々とした映像がきもちいいなと思っていた。学生の時も大学図書館で、やっぱり何度も借りた。


観るたびに、違うところに注目する。
集中するような映画じゃないので、いつも散漫な感じで観る。


かつては香港の自由な雰囲気や、映り込む光、湿っぽさを好んでいたけれど、改めて観ると、やはり人物がステキだなと思う。


金城武演じる警官が誕生日を迎えるシーン。いつの間にか自分が、彼の年齢をとうに追い越していたことに気づく。
ブリジット・リンの演技力。サングラスで顔が見えないのに、喜びや焦り、怒りの機微が伝わってくるのは、すごい。
フェイ・ウォンの脚をマッサージするトニー・レオン。すがすがしかった二人の距離がぐっとなまめかしくなって一瞬息が苦しい。
待ちわびたフェイ・ウォンを見つめる、トニー・レオンのとろんとした甘い瞳。あんな瞳で見つめられて、正気な女はいないだろう。


ちょうど、早稲田松竹ウォン・カーウァイ祭りをやっていることを知る。夕方や昼間だから行くのは無理だけど、週末は家で『花様年華』観ようかな。
2016/6/11〜6/17上映作品 | ウォン・カーウァイ監督特集『恋する惑星』/『天使の涙』/『ブエノスアイレス』/『花様年華』 | 早稲田松竹