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海の響きを懐かしむ

さみしくはない

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件

www.bitters.co.jp


約4時間ある。超長いけど、観る価値ある。画面に見入っているうちに時間があっという間に経ってた。

予告編で「小津安二郎ゴッドファーザーの間に位置する映画」「人生の1日を費やすに相応しい236分」とあって、本当にそのとおりだった。主人公の少年の心の機微が丁寧に語られていて、よく考えれば重苦しい展開なのに、悲壮感がない。

部屋の向こうからドア越しにフィックストのカメラ、抑制の効いた脚本、自然光を活かした昼間のシーン、そして暗闇と僅かな明かりが潜むだけの夜のシーン。まさに青春のきらめきと影、ボーイ・ミーツ・ガール。映画そのもの、というか、映画の中に生きているこの世界すべてを肯定したくなる。傑作。