海の響きを懐かしむ

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「仁義なき戦い」シリーズを観た

はじめてのヤクザ映画

気になる映画を片っ端からウォッチリストに入れて、プライム切れしそうなものから順に観る、という運用をしている。
それで、ちょうど期限が今日までだったので、週末にがんばって「仁義なき戦い」シリーズと、「新仁義なき戦い」を観た。

ヤクザ映画というと、チャンバラ任侠映画しか観てこなかったので、ドキュメンタリータッチの「仁義なき戦い」は新鮮だった。
第二作までは、とにかく勢いがあって、監督もスタッフも若さとエネルギーだけでやっていってる感じ。

とにかく、セリフが聞き取れない。何を言っているかわからない。
広島弁で畳みかける応酬の中、ガンガン人が死んでいく。
手ブレしまくりのカメラワーク。
でも回を重ねるごとに段々洗練されていって、普通の映画っぽくなっていくのがおもしろい。

第二作 広島死闘編

1と3〜5は、菅原文太が主人公なんだけど、2の「広島死闘編」だけは構成がちょっと違う。
菅原文太はちょっとだけ出てくる狂言回し役で、実際の主役は北大路欣也千葉真一
北大路欣也は女への情と暴力に揺らぐ青年で、千葉真一は最恐(狂)最悪のキレヤクザキャラなんだけど、この千葉真一がヤバすぎた。セリフなんて半分以上聞き取れないし、キレてるだけで、その動機も全くわかんないのに、凄みがある。何言ってるかわからないという意味では黒澤映画の三船敏郎と同じくらい凄かった。
主人公が狂言回しで、真の主役はキャラクターの全く異なる二人、という構成は、「バットマンリターンズ」ぽいなーと思った。

第三作以降

三作目以降、だんだんキャラクターが増えて、話もややこしくなってくる。しかも、同じ役者が一人何役もやっていて、死んだと思ったら全然別の役で出てくるので、メッチャわかりづらい。梅宮辰夫と松方弘樹とか、いったい何役やってるのか。
昔の映画会社の制作システムのせいなのか、単に人気俳優だから、何度も出してるのか、ちょっとわからないけど、何故こういうことになっているのか…。こういうハイコンテクストな演出には戸惑った。

とはいえ、三作目からは小林旭が出てきて良い。物語に重厚感というか、ズシッと重みが出てくる。あと、脇の相談役の成田三樹夫さんが良かった。「ゴッドファーザー」のトム・ヘイゲンみたい。

第五作 完結編

菅原文太の登場シーンが少ないのもあるけど、五作目から脚本家が変わったらしく、なんか締まりのない終わり方になってた。物語のピーク的には「4」だったのかなー。
若者が死に、腐れ外道な親分がちゃっかり生き残っているのが、途方もなくリアル〜。

結論

ファーストインプレッションとしては、「2」が圧倒的に面白かった。何年か後にまた見返したら、見方が変わっておもしろいだろうな〜と思えるシリーズだった。


仁義なき戦い

仁義なき戦い

新仁義なき戦い

新仁義なき戦い