海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

校了した

校了しました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
やっと終わった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
でも楽しかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

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大詰め

明後日校了なのだが、内容的にはほぼできており、細かい修正を繰り返している。
先日、印刷費を振り込んできて、いよいよ後に引けなくなり若干胃がキリキリしている。

全然売れなかったらどうしよう。

ゲラを見せた人たちからの反応はいい。
内容にも自信がある。むしろ自信しかない。
少しずつ興味を持ってくれる人とのつながりもできている。

しかし売れるのだろうか。まったくの博打である。怖い。

校了したら、マインドを全部営業に振り切って、やれることは全部やっていきたい。
利益なんて出ないので、とにかく売れてほしい。
この熱量の本を一人でも多くの人に手にとってもらいたい。

最近買った本

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最近は同人誌やZINEなどを読んでいて、商業本は読んでいません。
「名作」と言われるものを読むより、現在進行系で社会の人がどう考え、何を感じてるか知りたいという欲が強い。


光と私語

「いぬのせなか座」という文学集団がつくっている歌集。
いぬのせなか座さんは去年存在を知ったのだけど、実際手にとったことはなくて、どういうものをつくっている人たちなんだろうと気になっていた。年末に笠井康平さんというグループの方の本『私的なものへの配慮 NO.3』を買って、そのスタイルに衝撃を受けた。文章と装丁(エディトリアル?)が渾然一体となっていて、こちらのページをめくる行為すら意図してデザインされているような、本というよりインタラクティブアートのような、そういう読書体験の本で、今回の歌集『光と私語』も同じように感じた。そして美しい本。プラスティックのカバーがきらきら光を反射するように言葉も光を放っている。

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カラマーゾフの犬

海外文学同人というマイナーなジャンルで、他にどういう人達がいるのだろうと調べたところ、ドストエフスキー同人は盛り上がっていることを知る。この本は『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』といった作品の二次創作まんがや小説でできていて、作家への愛が強いとここまでできるのか、という熱量に圧倒されてしまう。巻頭言の「没後一世紀経っていると沼に嵌っても新刊が出ない」「他人のカラマーゾフ二期に頼るな」といったワードもパンチが効いていて最高だと思う。ドストエフスキーへの情熱にあふれている。

ただ、同じことを例えばヴァージニア・ウルフでできるかというと、わからない。思うにドストエフスキーの小説は、キャラが立っているから、二次創作しやすというのはありそう。それに作品もたくさんあるので間口が広そう。ウルフは、できなくもないが、話の筋などあってないような作家なので(人間の思考の描写の素晴らしさの人だから)、キャラで二次創作するのは限られそう。やれても面白いのは『オーランドー』『ダロウェイ夫人』あたりではないか。

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わたしたちの午前三時

昨年刊行された『ヒロインズ』という翻訳本があり、これはその感想が集められたZINE。『ヒロインズ』は、平たく言うと20世紀のモダニズム女性作家を取り上げ、彼女たちが社会や夫の抑圧にいかに遭ってきたかということを切々と語った本。文学の告発といったスタンス。この本では女性が書くことについて強烈なエンパワーメントをしてくれるのだが、このZINEもそういった力でできている。

『ヒロインズ』のなかでは、ゼルダフィッツジェラルドや、ヴィヴィアン・エリオットといった「作家の妻」たちに光が当てられる。彼女たちが自分の欲求やかなえたい夢とは裏腹に、その言葉や生き方が、いかに男たちに搾取されてきたかがかなりのページを割いて語られている。本には書かれていないが、例えば日本だと太宰治太田治子という愛人の日記をほぼパクって『斜陽』を書いたことは有名だ。(しかもそのあと太田は太宰と別れ、太宰は別の女のもとへ行ってしまう。)『ヒロインズ』を読んでいると、対岸の火事ではないと感じる。

私は日々の暮らしの中で男女差別に遭ったり、男性に抑圧されていると感じることはほぼないが、それでも男性的な発想に自分で自分を縛っているところはあると思う。もっと自由にものを感じたり、書いたりしていい。

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ドミナントストーリー -わたしは男の子-

『ヒロインズ』の表紙画を描かれたカナイフユキさんのZINE。テーマは「安定的なセルフイメージを手に入れられないこと」ということで、一言で感想を表現するのが難しい。何度も読んで考えていきたい。

また、少し前までZINEという言葉にアレルギーを持っていたが、こういった形容をされる表現も悪くないなと思えるようになった。同人誌というとレトロな感じで、それがいいのだが、ZINEと言うことで届かなかった人にも届くというのがあると思う。ウルフ本は同人誌でありファンジンである。

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進捗

校了日まであと2週間を切りました。大詰めです。
まだ来ていない寄稿原稿以外はほとんど作業が終わりまして、気になった文章やレイアウトを直しているというところです。
ページ数は160で着地しそう。こんなになるとは思ってなかった。

だんだん売上のことが気になってきて、果たして興味を持ってくださる方はいるのか、どう評価されるのか、不安になるが、読者の人を信じてやるしかない。

営業もいろいろ仕込みを考えているけど、まずはいいものを作ることを優先しないと。

一緒にやっている仲間からは、「ウルフ愛がすごい」とコメントを貰っています。

主題とはなにか

先日、とある読書会に参加した。好きでよく読んでいた小説だったので、他の人のさまざまな意見を聞けて楽しかった。
しかし途中で、「ところでこの作品の主題はなんだと思いますか」という質問を受け、面食らってしまった。


しゅ、しゅだいって!


そんな事考えながら小説を読んだことって無い気がする。
多かれ少なかれすべての小説は、生きること死ぬことそして愛することについて書かれているのではないか。
それ以上に小説の主題ってあるんだろうか。
そういうことではない?


多分その方は、読書会を進めるためのよくある問いとして発せられたのだとは思うけれど、
私自身は小説の「主題」を誰かと分かち合いたい、ましてや「主題を探り」たいとは思わない。


そういうことも含めて、いろんな読み方がある、と知れた時間だった。

ウルフ本で『オルランド』の特集を組んでいるよ(約40ページ)

編集が大詰めに近づきつつあるヴァージニア・ウルフ同人誌ですが、
その中で大きな特集として『オルランド Orlando』を取り上げています。
ウルフの中でもかなり奇想天外で突き抜けた小説です。おもしろいです。
今回、この原作だけではなく、映像化・舞台化された作品をフィーチャーしています。


ちょっとTwitterまとめっぽいんですけど。


とにかく骨の髄までオルランドという感じで、これだけで一冊できるんじゃないかというほどのボリュームです。

映画『オルランド』は最近HDリマスターされて発売されたのもあって、RTで一部バズっていました。
こちらを題材にして@yri_tamさんに書いていただいた原稿は本当にすごくて、
「映画『オルランド』をボリウッドリメイクしたら?」という内容です。
映画を観た人や原作好きな人、ボリウッド映画が好きな人にも絶対に読んでほしい。

私は清順の話をしています。


オーランドー (ちくま文庫)

オーランドー (ちくま文庫)

オルランド HDニューマスター版 [Blu-ray]

オルランド HDニューマスター版 [Blu-ray]

WEBまんがはじめた

やりたいやりたいと言っているだけではいつまでも始まらないので、下手絵でも描き始めることにした。

『自分ひとりの部屋』というのはヴァージニア・ウルフの有名なエッセイで、女性とフィクションというテーマで、女子教育の重要性や、女性がものを書いて生きていくにはどうしたらいいか、などについて述べている本。フェミニズムの古典の本でもある。「女性が小説を書こうと思うなら、お金と自分ひとりの部屋を持たなければならない」という一文はメチャクチャ有名。

この本はエッセイなんだけれども、架空の大学オックスブリッジを舞台に、メアリー・ビートンという女性が様々な思索にふけるという筋書きになっていて、これ自体がフィクションとしても読める構成になっている。この部分を『オックスブリッジものがたり』としてまんがにしていこうと思う。

紙からデジ絵に移行して、スタイラスペンも買ったので、暇を見つけて描いていく。

見渡した限りウルフのまんが化なんて誰もやっていないから、下手でもいいはずだ。

自分ひとりの部屋 (平凡社ライブラリー)

自分ひとりの部屋 (平凡社ライブラリー)

絵は難しい

最近ツイッターにウルフさんのウェブ漫画を描きたくて、絵の練習をしてるんだけどなかなかうまくならない。当たり前か…

 

文章は大抵何も考えずに描けるけど絵はダメダメだ。

 

ヘタクソでもやるのはほかにウルフ漫画なんてやってる人いないからで(観測範囲では)だったら自分でやるしかない。

 

こういうのがやりたい↓

5月に出るヴァージニア・ウルフ同人誌の進捗


ウルフ本、自分の原稿はほぼ終わり、今は寄稿者のみなさんの原稿を集めて校正している最中です。上記以外にも企画が走っています。ぜんぶで130ページ超えくらいになりそうです。

わたしの原稿はともかく、寄稿者のみなさんの原稿がすごくいいです!本当にすごいです!ヴァージニア・ウルフでここまでやるか!?という内容になっています。

楽しみにしていてください。むちゃくちゃいい本にしてむちゃくちゃ売りまくりたい。

私はというと、下手くそながら絵を描いたりマンガ書いたり他にも色々やっています。こんなに楽しくて大丈夫かというくらいノリノリでやっています。校了は4月の頭なので、まだまだ突っ走ります。

最後に、以前Twitterに上げたウルフ半生漫画の冒頭を再掲します。とある方にファクトチェックまでしていただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。


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お楽しみに!