海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

駆け抜けて2019年

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今日とあるイベントに参加して、その打ち上げに参加して、そのあと別のイベントの打ち上げにはしごして、始発で帰ってきたのだけれど、眠れないので、その勢いで、今年のまとめを書いてみる。


1月
昨年12月に『かわいいウルフ』を作ると決め、寄稿依頼をして年明けを迎る。自分の原稿を一心不乱に執筆していた。イラストやDTPもいじり始めていた。あまりもう記憶がないが、当時の日記を見ると、インタビュー企画や翻訳などもやり始めて、どんどん企画を増やしていっていた。

2月
翻訳家の西崎憲さんにインタビュー。印刷所との打ち合わせ、見積もりのやりとり。こんなにお金がかかることをなぜやろうと思ったのか、その気合がどこから来ていたのか未だに謎。この頃の想定部数は100−300部だった。

3月
寄稿者の原稿が集まってきて、最高の文章に日々テンションが上がりまくっていた。校了に向けてすごい勢いで、細部のデザインを直したり、友人たちに協力してもらって校正をしたりした。

4月
たしか10日とかそのあたりに校了。入稿がすむと同時に告知サイトを公開し予約を開始。3日で100件の予約があり、急いで500部に発売前重版をする。怒涛の書店営業。見本誌をインクジェットプリンターで刷り、お店に一軒一軒見せてまわる。

5月
文学フリマで完売。この時の喜びは昨日のことのように思い出せる。各文芸誌と、川上未映子さんをはじめとする作家・翻訳家の方に献本。川上さんにインスタでご紹介いただき注文が殺到。5月中に500冊完売する。

6月
増刷に向けた修正作業と、おまけリーフレットの制作。文芸誌『新潮』からの寄稿依頼。ウルフとの出会いについて書く。文芸誌にエッセイの欄があることすらしらなかったのでビビった。記念受験的な感じで、楽しく書いた。本屋lighthouseで初のイベント。

7月
増刷された分を本屋さんに直納する日々。『文學界』からまたエッセイ寄稿依頼をいただく。ウルフの話にしようか迷ったが、せっかくなら別の話を、と思い『美女と野獣』についてオタク語りを繰り広げてしまった。Readin' Writen'という本屋さんで同人誌の作り方についてのイベント。

8月
本屋B&Bで「#わたしたちのやっていき」開催。70名弱のお客様の前で話す、なにが起こっているのかわからず本当にびっくりした。この頃から、ウルフ本が本当に注目を浴びているんだなあと自覚し始めた。イベントの仕切りの悪さを反省。でもいい経験になった。『ユリイカ』ト二・モリスン特集から寄稿依頼。ト二・モリスン、一冊も読んだことがなく、急いで買って読む。ウルフとの関連性からふくらませ、論考というのには甘いが、硬めのエッセイになった。とても気に入っている。こういうものも自分は書けるんだという自信がついた。

9月
仕事が変わってすこし忙しくなった。Scrapboxのイベントに出る。RADIO HERMESに出演し、小野正嗣さんとお話をする。また、朝日新聞文芸時評で小野さんに『かわいいウルフ』について取り上げていただく。

10月
大阪toi booksさんで『かわいいウルフ』読書会。また『文藝別冊 川上未映子』のお話をいただき、課題となる作品を読みすすめる。解題とキーワード抽出に当たり、作品を横断して通じるテーマなどを読み込む。執筆はこんな楽しい仕事があっていいのかと思うくらい楽しかった。

11月
仕事に集中していた。次の新刊の構想を本格的に練り始める。『文藝別冊 川上未映子』発売。

12月
新刊の寄稿依頼をする。特集以外の構成を決め、自分の原稿執筆に本腰を入れる。



一言でいうと今年は人生が変わった。本を作ったことで、仕事、生活、それ以外、全てが変わってしまった。いいようにも悪いようにもその変化は起こり、その速さに、まだわたしはついていけていない。でも、これからなにが起こるかわからないのだけれど、ことを起こしていくのは他ならぬわたし自信なのだと、今は強く思っている。

なにより、お友だちの数が増えたことが信じられない。ものすごくたくさんの方に出会うことができた。一冊の本をつくることで、ここまで人生は変わるのかと本当に驚く。そして、欲が出てきた。やりたいことが、ものすごいある。それを全部叶えたい。やりきってから死にたい。2020年はやっていく。