海の響きを懐かしむ

観たもの聴いたもの読んだものの記録と、日記など

今年印象に残っている本について(文芸アドベントカレンダーいちにちめ)

adventar.org

こんにちは! @miyayuki777 ともうします。本記事は、文芸アドベントカレンダーの1日目の記事です。言い出しっぺということで、今年読んでよかった作品を簡単に紹介していければと思います。


『対訳 ディキンソン詩集 アメリカ詩人選(3)』
www.iwanami.co.jp


以前、夏にオンラインでトークイベントをさせていただいたときに、ゲストの山崎まどかさんがディキンスンのお話をしてくださいました。エミリ・ディキンスン、恥ずかしながら全然読んだことがなく。海外の詩にはあまりなじみがないので、どうだろうと思っていたところ、すごくよくて……いまのところ今年ベストです。

ひとりぼっちのたましいが、何とか世界にしがみついて、「それ」をつかもうとする様子に感動しました。死のモチーフがよく登場しますが、不思議とみずみずしい。まるで彼女とずっと古くからの友だちだったような気になります。

AppleTVで、ヘイリー・スタインフェルド主演でドラマ化されているので、今はそれを見ています。この女優さんは、ロボット映画の『バンブルビー』で主演していたのですが、その時すごくよかったので、注目している方です。1話30分、10話と短いので、すぐ見られます(わたしはなかなかドラマを見るのに時間がかかるので…)

tv.apple.com


『血みどろ臓物ハイスクール』キャシー・アッカー、渡邉佐智江訳
www.kawade.co.jp


ずっと読もうと思っていた本で、夏にたまたま書店で見つけて購入し、一気読みしました。すごかった…これはなんと言えば良いんでしょう。説明しようとすると、父親に暴力を振るわれていた少女が、父と別れて冒険(?)するお話なんですが、文章だけじゃなくて、戯曲(会話劇)だったり、詩だったり、イラストだったり、かなり自由奔放な表現がなされています。主人公がジャン・ジュネと会うあたりから、どんどん現実離れした世界観になっていきます。体力があるときにもう一度読み直したいです。


『帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ』高山なおみ
books.bunshun.jp


折に触れて読み返すマイベストの中の一冊です。眠れない夜が多く、そういうときによく読み返しました。


『やがて忘れる過程の途中(アイオワ日記)』滝口悠生
numabooks.com

やっと今年の新刊(正確には昨年12月刊行)ですね。微妙に色がことなるカバーなどふくめ良かったです。なんでもないことを書きとめておくこと、の重要性を感じました。あとタイトルがよすぎる。


『ランジェリー・イン・シネマ』山崎まどか著/おおやまゆりこ画
blueprint.co.jp


映画に出てくるヒロインたちの下着にこめられたストーリーを、イラストと文章で紹介している本です。内容はもちろん、上品な装幀で、ページをめくる愉悦に満ちた一冊でした。


『震える虹彩水原涼+安田和弘
kissuisen.stores.jp


水原涼さんの小説と、安田和弘さんの写真集が一冊になった本です。まず造本がとてもすてきです。小説パートと写真パートでは使われている紙も違っていて、写真のほうのかための紙も、小説の方の少しざらついた質感の紙も、演出の一部だ、ということを強く感じさせました。編集・ブックデザインは岡田和奈佳さんによるものです。きれいな本です。

水原涼さんの小説は、「文學界二〇二〇年三月号」に掲載された「光の状況」という小説とつながっているお話です。(さらにいうと、私が今年刊行した「海響一号 大恋愛」という雑誌に寄せていただいた小説ともつながっています)『震える虹彩』は、私家版ならではのプライベートな雰囲気がより強い気がして濃密で、おもしろいです。

番外編

Motor Fan illustrated Vol.120 自動車技術10年1冊 (モーターファン別冊)
motorfan-i.com

今回のテーマとはずれますが、教えてもらったこの雑誌がとてもおもしろかったです。車の仕組みを一から知りたいと思っていたので、勉強になりました。まだ書いてあることの2割もわかりませんが……


とりとめなくてすみませんが今年はこんな感じでした。あまり仕事に関係する本以外は読めなかった、いやまったく読めなかった、というのが本音なので、来年こそたくさん読書をしたいです。

明日はminemura_coffeeさんです!